SEVENTEEN、楽曲のテーマを忠実に反映したパフォーマンス 「24H」や「CALL CALL CALL!」などから考察
初めて音楽番組で1位を獲得した楽曲である「Pretty U」では、ステージにソファが設置されており、ミュージカルのように繰り広げられるパフォーマンスを行なったことで、さらに強烈なインパクトを残した。同楽曲では、キャッチーなメロディに乗せて爽やかさが表現されており、SEVENTEENがボーイズグループの中でもかなり個性的であるという印象を与えた。
2019年に発売した“家”がテーマであるミディアムナンバー「Home」も特異だ。人々が“家”という存在に対して感じる静けさと温かさを表現するため、様々な趣向を凝らしている。例えば、落ちサビでのドアを開ける仕草や、三角形の家の屋根を連想させるような手の形といった独創的な振り付けのほか、メンバーが回りながらジャンプする激しい動きは、凄まじい一体感を生んでいる。もはや芸術的とも言える同楽曲のパフォーマンスは、SEVENTEENの個性を開拓することとなった。その他にも、衣装のサスペンダーやスカジャンを用いたパフォーマンスをしてきたことで、常に進化を遂げてきたSEVENTEEN。デビューからこれまでの5年間の中で行われてきたパフォーマンスは、上記の楽曲に限らず、独自のものがほとんどであり、グループの個性の確立に関しては、惜しみなく努力してきた様子が感じられる。
SEVENTEENは、1つひとつの楽曲のテーマを、パフォーマンスに忠実に反映しているように思う。最近ではメンバーの実年齢的な成長とともに、大人っぽい曲も増加し、グループとして新たな階段を上るように着実な成長を遂げている。見ている人を楽しませる、最上級のエンターテインメントをこれからも届けてくれるだろう。
■momotoxic
ブロガー。自称”楽曲派”。Twitter:@momotoxic1006