YOASOBI、ヒットの理由をSNS活用から徹底分析 ファンとのつながり&行動喚起を促す“チームワークの巧さ”

YOASOBIから学ぶアーティストのCTA

 私が仕事がら様々なアーティストさまやレーベルさまのお手伝いをさせていただく中、よく出る共通の質問があります。

「SNSの使い方が上手な日本人アーティストっていま誰ですか?」

 私は即答で、迷いなくお答えしています。「YOASOBIです」と。

YOASOBI「夜に駆ける」

 TwitterではYOASOBIのオフィシャルアカウント、そしてAyase、ikuraの3アカウントで盛り上げていくYOASOBIムーブメントにはアーティストが学ぶべきところがたくさんあります。

 彼らはCTA、つまり「Call To Action(コール・トゥ・アクション)=行動喚起」が非常に明確。ファンにどう行動してほしいかを自分たちの声ではっきりと伝えています。

 自分たちの描きたいストーリーを伝え、そのストーリーに参加することがファンの喜びになっています。そしてエンゲージメントポイント全てでトレンドを狙いに行っています。

 早速順に見ていきましょう。

「聴いてください」とファンに伝える

 まず今のアーティストに何より重要なことです。投稿を見てすぐ遷移できるYouTubeのリンクと各ストリーミングサービスへのリンクを入れて、自分たちの口から「聴いてください」と伝える。ファンにとっては嬉しいランクアップのニュースもあり、また再び聴いて応援しようと思う。

 この日の投稿は振り返るとわかりますが1日に何度も投稿しており、「たくさん聴いてください」と伝えることの重要さが感じられます。

◯◯回再生に合わせて再度聴いてほしいと伝える

 ファンにとって、ファンとアーティストでなし得た成果、それは再生回数です。その喜びをファンと分かち合いながら、再度聴いてもらう。単なる回数達成の報告ではなく、きちんと遷移できるYouTubeリンクが付随しているのが特徴です。

メディア露出に合わせて再度聴いてほしいと伝える

 テレビ、ラジオ、雑誌、いろんなメディアでの露出で知った人がSNSにやってきます。そんな認知獲得勢にすぐに知ってもらうための投稿も欠かしません。もちろん遷移先のリンクも確実に。

コメントを書いてほしい、感想を伝えてほしいと伝える

 「YouTubeのコメントを書いてほしい」「感想をSNSに投稿してほしい」と伝える。書き込むことでファンはYouTubeでの滞在時間が伸び、YouTube上のエンゲージメントも増します。TikTok含む海外からの流入に対してもコメントしています。

 コメントを全て読んでいるとファンに伝えることで、ファンはますます書いてくれますね。書いていなかった人たちは、書きに行くためにYouTubeに再度行ってくれますね。そして見て聴いてくれますよね。

広げてほしいと伝える

 聴いてくれた、好きになってくれたファンに次にどうしてほしいか、広げてくれるお手伝いを促すことも重要です。エゴサーチして見てくれるなら感想を書こうかな? ストリーミングサービスから曲をシェアしたら「いいね」もらえるかな? とファンが思うことが重要ですね。

 今や曲を広げる上でTikTokと同じくInstagramミュージックスタンプも重要です。アーティスト自ら使い方を紹介して広げてくれるお手伝いを促進しています。

 Instagram、TikTok上の見つけづらい投稿も教えてほしいと伝えます。

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