欅坂46、WEBラジオ「けやみみ」が好評の理由は? 外出自粛中のファンに寄り添うトークに注目
第6回の放送より”リレーラジオ”と称して一期生、二期生関わらずひとりずつリレー形式で繋いでいった。
増本綺良は特技のルービックキューブをしながら話したり、自身のニックネーム“どろかつ”の由来を明かしたりとかなり個性的。対して、齋藤冬優花のように今後のライブ演出についての話や、ダンスについてのこだわりといったパフォーマンス面について語ったりと、メンバーによってトークテーマは様々だ。
人びとが自宅待機を余儀なくされているなか、関有美子はリスナーに向けて”インドアの極意”を伝授する。いっぱい寝る、家のことを充実させる、無人島開拓に勤しむ(『あつまれ どうぶつの森』の話)、漫画、Netflix……などを挙げ、自粛期間中の生活を明かした。
自宅にいながらも収録ができるラジオ企画は、まだ活動に不慣れなメンバーにとってもリラックスして行える仕事のはずだ。中学時代に放送部に所属していた武元唯衣にとってはこれ以上ないほど打って付けの企画だろうし、加入したばかりの新二期生にとってはトーク力の訓練にもなる。特に彼女たちは一語一語を丁寧に発音してるのが印象的だった。
なにかとメッセージ性の強いクリエイティブ面が強調されるグループだが、ファンの心に寄り添うこうした親密な信頼関係が土台にあることを忘れてはならない。ある意味、原点に立ち返るような企画なのではないだろうか。
■荻原 梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
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