THE RAMPAGEメンバー分析【入門編】Vol.10:岩谷翔吾

THE RAMPAGE 岩谷翔吾、グループの“中間管理職”が次世代に伝えるパッション 真面目で子ども好きな一面も

 今やJr.EXILE世代を牽引する16人組ダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)。ワイルドなビジュアルやアグレッシブな楽曲、大人数で繰り広げるダイナミックなパフォーマンスが印象的な彼らだが、1人1人のキャラクターやメンバー同士の関係性を探ってみると、そこには意外な魅力が溢れている。そんな彼らの魅力を伝える、THE RAMPAGEメンバー分析。第10回目は、パフォーマーの岩谷翔吾について紹介していく。

岩谷翔吾

 岩谷翔吾は、1997年3月11日生まれで大阪府出身。2007年に『EXILE LIVE TOUR 2007 EXILE EVOLUTION』の大阪城ホール公演を観て、EXILEのパフォーマンスに衝撃を受け、小学5年生の時にEXPG大阪校に入校。それまではダンス経験がなかったが、EXILEのようなアーティストになることを夢見てレッスンを続けるうちに、どんどんダンスにのめり込んでいったそうだ。すぐにダンスの才能を開花させた岩谷のダンススキルは、EXPGで特待生に選ばれるほどで、2008年にはEXILEの「Choo Choo TRAIN」や「銀河鉄道 999」のMVに出演。「銀河鉄道 999」にメインで出演していることからも、当時から期待されていたことが窺える。さらに、2011年から2013年まではGENERATIONS from EXILE TRIBEのサポートメンバーに抜擢され、藤原樹、浦川翔平、長谷川慎らと共にさまざまなMVやライブに出演。10代の頃から多くの経験を積み、アーティストへの階段を駆け上がっていた。しかし、夢に一直線な岩谷に反して、家族は芸能の仕事に批判的な態度を示すように……。それでも、ダンスを続けられる高校に進学するために猛勉強し、見事、入学金も学費も免除になる特待生として入学を果たす。自身も「ちゃんと結果を出して有言実行できたことは自分の中でも大きかった」(引用:ランキングBOX)と語っているように、この成功体験がダンスへの熱い想いをさらに燃え上がらせたようだ。念願叶って入学した高校には劇団EXILEの佐藤寛太や俳優の横浜流星が同級生におり、とくに横浜流星とは昼休みにダンスバトルをして過ごすほど仲良しだったと後に明かしている。そして、2014年3月に「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」に挑戦。そこでは惜しくも落選するが、THE RAMPAGEの候補生に選出され、THE RAMPAGEの正式メンバーとなった。

 ちなみに、岩谷がEXPG大阪校に通っていた頃にレッスンをしていた先生の中には、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(以下、三代目JSB)の山下健二郎の姿もあり、2020年3月にTHE RAMPAGEが情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)にゲスト出演した際には、当時11歳の岩谷と当時23歳の山下先生の写真が公開されたり、三代目JSBの「Movin' on」に合わせて2人でドライブダンスを踊ったりする場面も。幼少期からEXPGでエンタテインメントを学び、アーティストになる夢を叶えた“Jr.EXILE”と先生の2ショットに注目が集まった。

 得意とするダンスジャンルは、浦川翔平と同じく、ニュージャックスウィング。これは、1980年代後半~1990年代初期に大流行したHIPHOPとR&Bを融合した音楽ジャンルのことで、現在はそれらの楽曲に合わせ、軽いステップを多用して踊るダンススタイルのことも同様にニュージャックスウィングと呼ぶ。ランニングマンやロジャーラビットといったステップが代表的である。“しょごしょへ”コンビとしてペアダンスをする機会も多い2人は、HIPHOPダンスクルー・J.S.B.undergroundのメンバー仲間でもあり、THE RAMPAGEにおいてアクロバット担当と言えば浦川だが、昨年出演した映画『チア男子!!』では岩谷もアクロバットに挑戦。同作で共演した俳優の中尾暢樹が「もちろんチアのアクロバットの部分はみんなで試行錯誤しましたけど、翔吾だけ格が違ったよね」(引用:ランキングBOX)と絶賛するほど、練習初日から身体能力の高さを見せつけた。普段は可愛らしい笑顔が眩しい岩谷だが、パフォーマンス中は軟体動物のように自由自在に肢体を操るダンスと、アウターから覗くセクシーな肩が見どころ。そのギャップにまさに“骨抜き”にされるファンが多いようだ。

関連記事