ジャニーズ「WASH YOUR HANDS」、ピコ太郎「PPAP-2020-」……アーティスト発コロナ対策啓蒙活動の広がり

 新型コロナウイルスの感染症対策の啓蒙活動を行うアーティストが増えている。その中でも正しい手洗いの手順や重要性を音楽に合わせて紹介する「手洗い動画」が話題に。Foalsなど海外アーティストが始めたことをきっかけで世界中に広がり、その活動は日本にも及んでいる。

【手洗い動画(Wash Your Hands)】〜嵐〜

 国内で率先して「手洗い動画」を披露したのは、ジャニーズ事務所だ。『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』という所属グループが集まる無観客ライブをYouTubeで配信を行ない、その際に厚生労働省が推進する正しい手洗い方法を「WASH YOUR HANDS」という楽曲に、合わせ歌とダンスで表現する動画を公開。無観客ライブ配信後には「WASH YOUR HANDS」をグループごとに分けた動画がアップロードされた。再生数は全グループ合計で550万回再生を超えている。(4月13日時点)

 楽曲のクオリティも高く、作詞は松井五郎で作曲は馬飼野康二が担当。この2人は共作することも多く、光GENJI「勇気100%」やSexy Zone「Lady ダイヤモンド」などキャッチーな歌詞とメロディの楽曲を生み出している。「WASH YOUR HANDS」も過去の共作と同じように、キャッチーで耳に残る。ジャニーズの波及力はもちろんあるが、誰もが親しみやすい楽曲だからこそ多く人の心を掴み、正しい手洗い方法の認知拡大に一役買ってみせた。

【手洗い動画】Wash Your Hands ~北海道日本ハムファイターズver.~

 ジャニーズの啓蒙活動はファン以外にも広がっている。TikTokでは曲に合わせてダンスや手洗いを行う一般の動画投稿が増えた。活動に共感したセレッソ大阪や北海道日本ハムファイターズなどスポーツチームも「WASH YOUR HANDS」に合わせて踊る動画を投稿している。音楽業界の枠を超えてジャニーズの啓蒙活動が広がっているのだ。

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