菅井友香×守屋茜×山﨑天、小林由依×森田ひかる、守屋茜×守屋麗奈……欅坂46、メンバーごとのカラー楽しめるSHOWROOM配信

 イベントの延期や中止が相次ぐ今、音楽業界では「無観客ライブ+ネット配信」という形が主流となってきているが、昨今のアイドル業界に定着しているネット配信によるコミュニケーションは、まさに今こそ必要とされている。とりわけ昨年の東京ドーム公演以降長らくライブを開催してない欅坂46は、シングルの発売も延期され、ファンの間には”枯渇感”が漂っている。そんな状況もあってか、このところメンバーは仮想ライブ空間・SHOWROOMでの配信を増やしている。そこで今回は、3月に配信された欅坂46メンバーによるSHOWROOMの内容を振り返ってみたい。

「キャプテン・副キャプテン配信」(菅井友香、守屋茜、山﨑天)

欅坂46『欅坂46 LIVE at 東京ドーム ~ARENA TOUR 2019 FINAL~』(通常盤)

 まず先陣を切ったのは、キャプテンの菅井友香と副キャプテンの守屋茜。急遽二期生の山﨑天も参戦し、その内容は非常にゆるく温かい内容となった。両親とその娘のような3人の空気感の中、守屋が番組のバレンタイン企画でチョコを貰えなかったことをいじられたり、菅井が最近ハマっている『鬼滅の刃』について熱く語ったりなど、それぞれの個性がにじみ出る。視聴者とのリアルタイムなやり取りはSHOWROOM配信の醍醐味のひとつ。ひと通りコメントを拾ったあとは、ジェンガなどのゲームで楽しむ配信となった。

「ちゅけもん配信」(武元唯衣)

 坂道合同オーディション以来のソロ配信だったという二期生の武元唯衣の配信は、「いろんなところに影響が出てて大変だと思うんですけど、少しでも元気になってもらえるように私も1時間楽しんで頑張るので、みなさんも一緒に楽しみましょう!」と元気な挨拶からスタート。終始安定したトークとテンポ感で視聴者を飽きさせない。そんな会話のリズムのためか、「最近乗った電車から練り消しの匂いがした」というたわいないエピソードも面白く聞こえる。“琵琶湖が生んだパワフルガール”の名に違わぬ愛嬌たっぷりの配信であった。

「はぶみい配信」(小池美波、土生瑞穂)

 小池美波と土生瑞穂というグループ切っての相思相愛コンビによる配信は、2人で焼肉へ行った話や、目を瞑ってお絵描きするなど平和な雰囲気でファンを癒した。レギュラーのラジオ番組を持つ2人なので、生のトークはお手の物。終盤は絵しりとりで盛り上げて、視聴者を飽きさせない構成に。ザ・アイドルな可愛らしい小池に対し、何が飛び出すか分からない土生という組み合わせもバランスが良い。普段の日常風景を覗いているかのような安心感があった。

「森林配信」(小林由依、森田ひかる)

 一期生の小林由依と、彼女を慕う二期生の森田ひかるによる“森林コンビ”は、まるでピクミンのように頭に乗せた植物の飾りを、配信中に何食わぬ顔でひとつずつ増やしていくというシュールな演出を見せる。植物の飾り以外にも、「以心伝心ゲーム」や「はぁって言うゲーム」など配信に必要な道具をあらかじめ用意しており、演出から企画内容までしっかりと計画された配信であった。2人の会話には付き合いたてのカップルのような絶妙な距離感がある。グループで今最もその関係性を楽しめる2人かもしれない。

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