AKB48 山内瑞葵、村山彩希、小栗有以……成長を遂げた“新たなグループの顔” 「失恋、ありがとう」フロントメンバーを解説

AKB48『失恋、ありがとう』(初回限定盤 Type-A)

 山内の両脇のポジションには、“ゆうなぁ”としてお馴染みの村山彩希、岡田奈々。優しく面倒見のいいこの2人に挟まれることは山内にとって安心感この上ないと想像するが、特に同じチーム4のキャプテンであり、16期生の研究生公演『レッツゴー研究生!』をプロデュースした村山とは関係性も深い。センター抜擢がサプライズ発表された『AKB48グループ リクエストアワー セットリストベスト50』のステージで、真っ先に山内を抱きしめたのは村山だった。

 フロント下手を担うのは、小栗有以。上述した「Teacher Teacher」で初のセンターに抜擢された小栗は、そこから『マジムリ学園』(日本テレビ系)の初主演、インドネシア国内のポカリスエットのCMキャラクターに選出、2回目のソロコン『AKB48小栗有以ソロコンサート〜YUIYUI TOKYO〜』開催など、AKB48を代表するメンバーとなっていく。そのことを決定付けたのが、昨年の『第70回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にて披露した「恋するフォーチュンクッキー~紅白世界選抜SP~」でセンターを務めたことだ。小栗に関しては、日本を飛び越え、ワールドワイドな人気を獲得していると言っても過言ではない。

 最後に紹介するのは、フロント上手の岡部麟。小栗と同じチーム8のメンバーであり、チームAのキャプテンを務める。小栗と同様すでに選抜メンバーとしては常連で、昨年ソロコン『AKB48岡部麟ソロコンサート〜もしも〜し!りんりん推しでしょ!?〜』を開催。今年1月からは横山とともに『ミライ☆モンスター』(フジテレビ系)に出演中だ。現在、3代目AKB48グループ総監督を務めている向井地美音や村山、岡田など、AKB48に憧れ、選抜として活躍するメンバーには、“AKB48愛”が強い人物が多く、その一人が岡部。チームAのキャプテンに就任したのも、その愛が認められた表れだ。

 音楽特番に出演するAKB48を観て強く感じるのが、“神7”という偉大なレガシーを背負い、今のメンバーはパフォーマンスをしているということ。それが卒業と加入を繰り返すグループにとっては避けられない宿命であるのと同時に、決して山内を筆頭とした今回の選抜が決して“次世代メンバー”ではなく、今のAKB48を代表するメンバーであるということも特筆しておきたい。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる