三浦大知はなぜFolder時代からカリスマであり続けられる? パフォーマンスに対する変わらぬ姿勢
1997年にFolderのメンバー・DAICHIとしてデビュー、2005年からはソロで活動を続ける三浦大知。3月6日放送の『A-Studio』(TBS系)では、事前取材にてFolderとして共に活躍したAKINA、ARISA、HIKARI(満島ひかり)、NATSU、MOE、JOEの三浦を除く6人が約20年ぶりに再集結する。新型コロナウイルス感染拡大の予防・拡散防止のため、現在開催中のツアーの一部公演が中止になったが、公演を予定していた日にインスタライブで生歌を披露していることも話題に。Folder時代から現在まで、彼が“カリスマ”で居続けられる理由はどこにあるのか。ダンスパフォーマンスに造詣が深い、ライターの古知屋ジュン氏に話を聞いた。
まず、Folder時代の存在感について以下のように語ってくれた。
「三浦さんは当時あオールドスクール系のダンスを踊っていました。グループ最年少ながら、体幹がしっかりしていることが伝わるターンの仕方など、年上のメンバーにも遜色ないテクニックを持っていて、今の面影も感じます。当時から音感も抜群でした。幼い頃からマイケル・ジャクソンを聴いていたこともあり、ブラックフィーリングが強い歌い方です。ちなみに『FIRE! FIRE!』ではラップも披露しています。歌いながら踊る、というスタイルが身体に染み付いていて、小学校高学年くらいには今のベースができていたのではないでしょうか。ジャクソン5のカバー『I WANT YOU BACK』は、アナログ盤も限定でリリースされましたが予約だけで完売。当時からRHYMESTER・宇多丸さんがアーティストとしての三浦さんを高く買っていたりと、クラブシーンでも評判が高い評価を得ていました」
また、過去に取材した際を振り返り、彼のモチベーションの高さなどにも言及した。
「彼のソロデビュー後、20才前後の頃に取材をしたのですが、その時からモチベーションが高さは群を抜いていた印象です。当時、日本のR&Bシーンが活発になり、彼と同世代の清水翔太さんや加藤ミリヤさんなどが人気が高かったんです。『同世代のアーティストを意識することはあるか』と尋ねた時に、『歌やダンスの上手い人には負けたくない気持ちはあるが、それは売れ線に乗っていこうということではなくて。自分なりに面白いと思うことをやっていけたら』と話していて、時勢に流されない人だと感じました。『紅白』出演後のインタビューでも『心境の変化はあまりない』と答えていて、パフォーマンスに向き合う姿勢をずっと変えずに、常に高い理想を持ちながら活動しているのではないかと思います」