Snow Man、そこはかとなく漂う“和のテイスト”と“品の良さ” 「Crazy F-R-E-S-H Beat」のダンスに注目
他ジャンルになくSnow Manのダンスにあるもの
さて、Snow Manのダンスはジャニーズのグループ以外のアーティストと比較されることが多いが、同カテゴリーに分類される激しいダンスナンバーでも一味違うのは、舞台経験が多いことも挙げられるだろう。
筋肉と会話ができるという岩本照、股下が94センチという脚の長いラウール、素人でもわかる身体能力の高さの持ち主・佐久間大介……とメンバーそれぞれの身体的な特徴もさることながら、脚の動き、手の動き、首を傾げる動作一つにもセクシーさを感じることもあれば、女形を彷彿とさせる美しさ、妖艶さと、シーンによって様々な捉え方ができる。
バレエのような柔軟性と身体の中心に軸を感じる体幹の存在、パントマイムのような細かな動作の重なりによって創り出す世界観。そして、舞のような静的な美しさ、激しい踊りと日本舞踊も彷彿とさせる、舞台仕込みの身のこなしが生きている。
力任せの荒々しいダンス、一糸乱れぬダンスもステキだが、コンマ数秒の身体の動かし方の違いに個性を感じつつ、グループ全体として見たときの一体感。彼らのダンスには、ワイルドさもセクシーさもあるが、そこはかとなく漂う和のテイストと、“品の良さ”も特徴の一つといえるだろう(だて様こと宮舘涼太が放つ気品も大いに影響しているに違いない)。
さて、「Crazy F-R-E-S-H Beat」にはもう一つ、無音にして観るという楽しみ方もある。身体の動き、フォーメーションと、パントマイムのような世界観は言語を越えて魅了される人も出てくるだろう。今後、彼らが目指す世界進出を見据えると必要な要素と言えそうだ。今後も楽曲リリースと並んでどんなダンスをみせてくれるのか注目していきたい。
■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。