新型コロナ対策で相次ぐイベント中止 打首獄門同好会、syrup16g、NUMBER GIRL…自宅で楽しめる無観客ライブ
無観客ライブを行うのはバンドだけではない。2月27日に行われる予定だった『22/7 1st Tour ~ムズイ~』のZepp Tokyo公演を中止した声優アイドルユニットの22/7も、無観客ライブの配信を決めた。SHOWROOM、AbemaTV、ニコニコ生放送の3つの配信サービスで同一内容が放送される。
また、予定していたライブ内容から変更して無観客ライブ配信を行うアーティストもいる。2月28日に開催予定だった『スキマスイッチ TOUR 2019~2020 POPMAN'S CARNIVAL Vol.2』の熊本県・市民会館シアーズホーム夢ホール公演の延期を発表したスキマスイッチ。彼らも無観客ライブの生配信を発表したが、公式Twitterにて予定していたライブとは別の内容で生配信することが伝えられた。さらに、『KREVA CONCERT TOUR 2019-2020『敵がいない国』』の三郷市文化会館大ホール公演(2月27日)とLINE CUBE SHIBUYA公演(2月29日)の中止を発表したKREVAは、YouTube生配信で最新アルバム『AFTERMIXTAPE』収録曲を全曲披露すると発表した。
しかし中止になったからと無観客ライブが行われ無料で配信されることは、当たり前のことではない。打首獄門同好会は公式Twitterに「他バンドに同じような配信ライブを求めないようにしてくださいね。中止ってだけでも損失えげつないのに何百万か赤字が増えるやつです」と投稿している。
大規模なイベントやコンサートでは加入することが多い、『興行中止保険』というイベントの中止による損害を保証する保険がある。契約内容によって異なるが、今回のような場合は保証対象外だという。中止や延期を決めたアーティストも、大きな金銭的損額を受けていることも考えられる。無観客ライブの配信を行うアーティストも例外ではない。
無料のライブ配信は売り上げや利益に直結するわけではないだろうが、ファンが喜ぶことを優先した結果、行なってくれていることだと思う。ライブ配信を行ないたくても様々な事情で行なうことができないアーティストもいるはずだ。来場者の安全を優先するために、ライブを開催しくても開催できないアーティストがいるように。中止を決めたアーティストも多くのことを考え、苦渋の決断をしたはずだ。
新型コロナウイルスについては先の見えない不安がある。ウイルス対策や世の中の影響について考えることも必要だが、暗い気持ちで居続ける必要はない。ライブ配信を行なうことで、自宅でも音楽を生で楽しむことができることを示してくれたアーティストもいる。彼らのライブを観て、音楽から力をもらうことで、明るい気持ちになってみても良いのではないだろうか。
■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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■ライブ配信情報
<Syrup16g>
2月28日(金)19:00~
ニコニコ生放送
2月29日(土)17:30~
ニコニコ生放送
<スキマスイッチ>
2月28日(金)19:00~
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<KREVA>
2月29日(土)18:00~
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<打首獄門同好会>
2月29日(土)18:00~
詳細はオフィシャルサイトにて
<NUMBER GIRL>
3月1日(日)18:00~
YouTube