渡辺美優紀が明かす、キッズダンサー時代の思い出 初プロデュース Ange et Follettaの活動にも意気込み

渡辺美優紀が明かす“ダンス遍歴”

 日本初のダンス専門テレビ局・ダンスチャンネルにて、2020年2月よりオリジナル番組『みるきーのウィッチウェイ』の放送・配信がスタートする。

 番組のホストを務めるのは、元NMB48のメンバーで、現在は歌手、タレント、モデルなどマルチな活動を行っている渡辺美優紀(通称みるきー)。同番組では、渡辺が日本最大規模のキッズダンスコンテスト『ダンスチャンネル ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST 2019 FINAL』に潜入。また、初プロデュースを手がけ、自身も加入するガールズユニット・Ange et FollettaがWAACKダンスのワークショップに参加し、高難度なダンスに挑戦する様子を追う。

 渡辺美優紀は、実は『SUPER KIDS DANCE CONTEST』に中学2年生の時に出場するなどキッズダンサーとしての経歴を持つ。今回の取材では番組を通して感じたこととともに、自身のダンス遍歴について語ってもらった。(編集部)

子供の頃から憧れていたダンスの道

ーーまずは、今回『ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST 2019 FINAL』に潜入取材してみていかがでしたか?

渡辺美優紀(以下、渡辺):私がストリートダンスをしていた15年前からエンターテインメント力が上がっているような気がして、見ていて楽しかったです。今、私はダンサーではないけれど、見ていて勉強にもなったし、こういうことで人を楽しませられるんだという刺激は今後に取り入れていきたいなと思いました。

ーー美優紀さんが大会に出ていた当時とはレベルも違いますか?

渡辺:当時は当時ですごかったんですよね。RUSH BALLさん、大会の第1回に優勝したCOOL MINTさん。その当時もすごいチームがいっぱいいて、どっちが上というのはないのかもしれないけれど、先生や親御さんも細かい部分にまでこだわっているような全体的に楽しませる力は、底上げされているのを感じますね。

ーー取材してみて、当時の気持ちを思い出したりもしましたか?

渡辺:“こんなキッズダンサーやったな”って思い出しますね。私も泣いてましたもん。コンテストで入れなくて。あんな大舞台でコンテストに入賞した経験がないので、今回1位で呼ばれたグループやステージ上で待っている子たちの姿を見て、どんな気持ちなんやろって羨ましい気持ちになっていました。

ーー大会中には、実際に美優紀さんがキッズダンサーにインタビューもしていました。

渡辺:ステージ上のみんなを見ていると、ダンスのシルエットが本当に大人っぽくて、「これほんまに小学生? 中学生?」と思っていたんです。でも、いざ喋ってみると子供らしくて安心しました。「夢はパン屋さん」とか言ってる子もいて、ほっとしましたね(笑)。

ーー小学生部門で優勝したRIZING FIST、中学生部門で優勝したLittle♡Hは、それぞれ好みのグループだと番組中にも言っていましたが、どういったところに惹かれたのでしょうか?

渡辺:私は、女性らしさを取り入れたダンスが好きで、そこに注目していました。Little♡Hさんは、全体的に見ても唯一無二のグループで、入賞するかは0か100だなと。グルーヴ感があって、エンターテインメント力が高くて、あんなことができるチームは“アーティスト”やなと思いました。コンテストで勝負ができるし、ショーも成り立つ。見ながらLittle♡Hさんとコラボしたいなと考えてましたもん。みんなが私のライブに出てくれないかなってくらいに、アーティストやなと思いました。

ーー将来的に美優紀さんとのコラボも?

渡辺:えー! でも、本当に私の方がしたいです。こんな子たちが一緒に踊ってくれたらすごいステージになるんやろうなって思いましたね。圧倒的アーティスト感を放ってました。

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ーー2組の共演、期待しています。そもそも、今回の番組の始まりは、美優紀さんが学生時代『SUPER KIDS DANCE CONTEST』に出ていたことがきっかけでもありますが、改めて、ダンサーとしての経歴を教えてください。

渡辺:もともと、小学校低学年の頃からモーニング娘。さん、ミニモニ。さんが大好きで、ずっと心の中でダンスがしたいと思っていたんです。でも、お母さんに言っても「あかん!」って一言で返されて、きっかけもないまま過ごしていたんですけど、10歳の時に家にダンススクールの体験レッスンの案内がポストに入っていたんです。それを見つけて、「ママ! これ絶対行きたい!」って、連れて行ってもらったのがスタートなんですよ。無料体験のレッスンでなにもできなかったんですけど、どうしてももう一回行きたいって毎日練習していたら、次レッスンに行った時に先生に褒められたんですよ。「あんなにできなかったのにできるようになってすごい! どんだけ練習したん!」って。「こんなに褒められたから行ける! やりたい!」ってお母さんを説得したら習わせてくれて。それから小学6年生になった頃に、レッスンで選抜クラスオーディションが始まったんですよ。

ーーダンスに本気になっていくわけですね。

渡辺:そのスクールにはジャズ、ヒップホップ、ロックダンスと3つのコースがあって、私はなんでもいいから受かりたいと思って全部を受けたんです。そうしたら、ロックダンスで受かりました。そこでコンテストに出るためのチームを作るということで、ロックダンスに受かった5人でチームを組んで、コンテストを何度も受けたりして。人数が4人になり、3人になり……そこから2007年の第2回『SUPER KIDS DANCE CONTEST』の予選で準優勝をして、ファイナルに行けたんです。高校生になってからは、3人でコンテストに向けたGLASS MONKEYというグループを組んで、恩師であるO.G.SのMASAO先生からも「自分たちで振付も構成も作りなさい」と言われていました。高校2年生になって、私がNMB48のオーディションに受かってからは、GLASS MONKEYは実質解散みたいになっちゃいましたね。

ーーそして、NMB48として実力を発揮していった。

渡辺:ストリートダンスは、時間的にも封印せざるを得ない期間でしたね。今は一人になって、ダンスに触れる時間もできて、趣味としてまたやらせていただいています。

ーー番組ではイベントに触発されてダンスのワークショップも体験したと。

渡辺:小幸先生にWAACKダンスを教えていただきました。昔はPUNKINGとも呼ばれていたんですよね。私の腕の筋力が落ちてしまっているのか、腕が絡みそうで、次の日に筋肉痛になってしまいました。6、7年くらいはストリートダンスをお休みしていたので、ブランクもありますよね。でも、小幸先生がパワフルで明るい先生というのもあって、WAACKが好きになりました。

ーーダンスシーンは、最新のトレンドやファッションが次々と生まれていますが、美優紀さんはそういったところにも普段からアンテナを張っているのでしょうか?

渡辺:小学生、中学生の上手い子のダンス動画を、夜な夜なInstagramでチェックしていたりします。

ーーダンスと言えば、TikTokというイメージもありますが。

渡辺:TikTokは音に合わせて、わりと誰もが楽しんで出来るダンスというイメージがあります。私は本格的なダンスはインスタで見ていますね。

ーー番組タイトルには「どっちの道へ進むの?」という意味を持つ『みるきーのウィッチウェイ』と付けられていますが、全3回の番組はどのような方向に進んでいきそうですか?

渡辺:希望としては、様々なダンスシーンの最先端のことを発信する、ダンサーのための場所になればいいです。日本のダンスのスキルの高さを取材したり、『みるきーのウィッチウェイ』によって、日本のダンスシーンの盛り上がりに少しでも繋がればいいなと思います。

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