『ANTI-HERO’S』インタビュー
BALLISTIK BOYZが語る、『ANTI-HERO’S』で打ち出せた“変幻自在”なグループの色 メンバーの関係性に変化も
2019年を振り返って刺激的だったこと
――BOTの幕張メッセ、カウントダウンライブでのドームを経験して、自分たちのツアーにはどんなものを持ち帰ろうと考えていますか?
深堀:BOTのときはライブを一からつくっていくやり方をまったく知らなかったので、そこで(佐野)玲於くんはじめ先輩方がライブをつくっていくのを見て、今回のツアーでも参考にさせていただいてます。何から始めたらいいのか、自分たちのやりたいことをどれだけ実現できるのかもわからなかったのが、より具体的に自分たちで考えられるようになったかなと思います。
日髙:正直、あの規模感でパフォーマンスをするのはいまの自分たちにとっては相当難しかったんですが、ホールツアーの前に経験できたことでパフォーマンスが変わってくると思います。ライブの規模に左右されず、ホールツアーであってもドームやアリーナでやったときの感覚でパフォーマンスできたらいいと思うので、そこは課題ですね。
――たしかに、ホールやアリーナ、ドームという規模によって見せ方は全然違いますね。
日髙:あのときは勢いでやれたんですけど、次にアリーナやドームへと進んでいくときまでにそこはなんとかしていきたいですね。BOTやカウントダウンライブのように、自分たちの単体のツアーじゃなくてもそういうところに立たせてもらう機会は今後もきっとあると思うので、そこでまた大きいステージでの構成の作り方やパフォーマンスの見せ方を学んでいけたらと思います。
――ちなみに、そんな怒涛の1年弱の中で、何か刺激を受けた出来事はありましたか?
砂田:去年「テンハネ -1000%-」のMV撮影でLAに行ったとき、自分と(深堀)未来と(奥田)力也がニューヨークですごくお世話になった方々と久しぶりに会えて、お互い成長したし時間が経ったんだなと思いました。一緒に一からニューヨークでいろんなことを学んで生活してきた人たちだったので、その頃を思い出して、少し原点に戻れたかなと。それは自分にとって刺激的でしたね。
海沼:僕は何もかもが刺激的でした。マサ(砂田)が言ったようにLAに行ったのもそうだし、BOTで先輩たちと一緒にパフォーマンスして、LDHのあり方をより深く知れたのもそうです。それと、この業界に入る以前は日本的なマナーの環境で過ごしてこなかったので、グループに入って学べたというか……。個人的にですけど、いろんな角度からいろんなことを学ばせていただきました。
――そこで言う「日本的なマナー」とはどういうニュアンスなんでしょう?
海沼:「普通は日本ではこうする」みたいなことが、僕のいた環境では違ってたというか。僕にとっての常識が、日本では常識じゃなかった。みんなと過ごしていく中で「あ、日本だとこっちが当たり前なんだ」というのをあらためて知りました。
砂田:でも日本の学校行ってたでしょ?
海沼:行ってたけど、日本語ちゃんとしゃべれてなかったから。
日髙:わかりやすく言ったら、礼儀とかじゃないですか? たしかに最初は流星とはそういう感覚の違いみたいなものがあって、僕らが「流星、それはやばいよ」ってなって流星は「え?」ってなる、みたいなときはありました。それが日本の礼儀なのかどうかはわからないですけど、たとえば帽子を取って挨拶するとか、動画撮ったらいけない環境でめっちゃ撮ってるとか(笑)。
砂田:ああ、そういうマナーね(笑)。
日髙:そういうのはなくなりました。
加納:なくなっていってはいるね。
海沼:海外だとそういうのが普通だし、悪いことだと思ってなかった。最初の頃、みんなが冷たい目で見てくるから「あれ? なんでだろう?」って思ってた。そういうのありましたね。
――海沼さんの変化をメンバーは見ていたわけですね。そういうのも含めて、この1年弱でメンバー間の関係性に変化はありましたか?
砂田:あるよね?
日髙:20歳になったメンバーが増えたので。
奥田&深堀:(肩を組んでうなずく)
日髙:普段は話せないようなことをお酒の場では話せるので、より絆が強くなった感じがします。
――うなずいていましたが、新成人組はどうですか?
日髙:楽しんでんじゃないの~?
奥田:楽しいっすねぇ〜。
全員:(笑)
奥田:20歳になっていろいろ解禁というか……。
全員:(爆笑)
奥田:いや、何も変なことはしてないですけども(笑)。それこそたまに竜太くんと一緒に飲んだり未来と飲んだりして、未成年だったときにはそこまで語れなかったことまでしゃべるようになりました。メンバー以外の外部の人だと、日本のラッパーの人たちと絡むことも増えてきました。もともと自分はニューヨークでラップを始めて海外のミュージックばかり聴いてたんですけど、日本のヒップホップも少しずつ学んで、アメリカの音楽と日本の音楽の違いが見えてきたりして、20歳になってからあらためてそういうものを学べてます。いろんな出会いがあるので、気を引き締めつつ……。
全員:(笑顔で奥田を見つめる)
奥田:いや、なんかすごい笑ってくるんですけど。
――加納さん、特に笑ってますね。年長者としては微笑ましいですか?
加納:いいなあと思って。先輩との絡みが増えたり、結構話すことも増えたりして、あらためて知る一面もあります。2人に対する楽しみが増えた感じはありますね。
日髙:もうすぐ(松井)利樹とまっさん(砂田)も20歳になって全員成人するので、今年のBALLISTIK BOYZはさらに強くなると思います。注目していてほしいですね。……もうされてるかな?
砂田 まだまだ、まだまだ(笑)。
■リリース情報
2ndシングル『ANTI-HERO’S』
配信:こちら
CD発売:2020年2月12日(水)
CD+DVD:¥2,400+税
CD:¥1,182+税
<CD>
1. ANTI-HERO’S
2. Front Burner
3. Bang Out
4. Strangers
5. ANTI-HERO’S (Instrumental)
6. Front Burner (Instrumental)
7. Bang Out (Instrumental)
8. Strangers (Instrumental)
<DVD>
1. ANTI-HERO’S (Music Video)
2. BBZ documentary
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