フォトブック『Decision』インタビュー

元乃木坂46 衛藤美彩が語る、大きな決断を経て掴み取った人生「舵は自ら取らなければいけない」

 衛藤美彩が、フォトブック『Decision』を1月8日に発売した。同フォトブックには、アイスランドで撮影した撮り下ろし写真に加え、衛藤の私服やセルフメイク、恋愛観、地元・大分県での母娘対談などを収録。彼女がこれまでに出してこなかったパーソナルな部分やマインドも知ることができる1冊となった。

 タイトルの通り、約7年間所属した乃木坂46からの卒業や埼玉西武ライオンズに所属するプロ野球選手・源田壮亮内野手との結婚など、2019年には様々な決断を行ってきた衛藤美彩。1年間悩み抜いて決めたというグループ卒業への思いをはじめ、同フォトブックの制作エピソードやこれからの展望の話を聞いた。(編集部)

自分と向き合って今後の人生を選び抜いた1年

衛藤美彩

ーータイトルの『Decision』には決定・決断という意味合いがあります。2019年に乃木坂46を卒業、プライベートでも様々な経験を経た今の衛藤さんならではのタイトルだと思いました。

衛藤美彩(以下、衛藤):振り返ってみても2019年は本当に決断の年だったので、このタイトルに決めました。乃木坂46からの卒業も、プライベートのことも、自分と向き合って今後の人生を選び抜いた1年でしたね。

ーー卒業自体は、2018年のご自身の誕生日から考えていたということですが、卒業のソロライブを行ったあとの心境を改めて教えてください。

衛藤:寂しさや悲しさはあまりなくて、それよりも前向きな気持ちが大きかったですね。悩みに悩んで決めた卒業だったので、何よりも決心できたことが嬉しかったんです。

ーー衛藤さんの人生においても大きな決心だと思います。

衛藤:私も一時から卒業で悩むことがあったんですけど、結局したくない理由の方が多くて、続けるという選択をしてきました。だからこそ在籍中は、卒業していくメンバーに対してすごいなっていう気持ちが大きくて。新しい目標を持って卒業していくメンバーがキラキラして見えたし、私はなんて心が弱いんだろうと思うこともありました。そう思っていた分、卒業を決められた時は、私もちゃんと選べたんだって、自分自身への信頼を感じることができました。

ーーなぜ、そういう大きな決断をできたと思いますか?

衛藤:卒業をどうするか悩む中で、人生の舵は自ら取らなければいけないと気がついたんです。私の幸せは私自身の手で掴みにいくしかないし、もっと人生をコントロールできるようになりたい。幸せは人任せにしてはいけないって。それがプライベートなことにも繋がっていると思います。そういう意味でも、2018年は卒業だけではなく、自分とたくさん向き合ったし、人生で一番考え抜いた1年だったと思います。

ーー振り返ってみて、乃木坂46はどんなグループだと思いますか?

衛藤:改めて、すごいグループだと思います。在籍中は振り返る暇がないくらい日々を過ごしていたからわからなかったんですけど、今考えてみると私はすごい集団の中にいたんだなって。あの経験は乃木坂46にいないとできなかっただろうし、そこで得たものは人生の財産になっています。10年後、20年後に思い返してみてもその気持ちは変わらない、素晴らしい日々でしたね。

今まで出せなかったものをたくさん詰め込めた

ーーなるほど。今回のフォトブックは、撮り下ろし写真のほか、美容方法や料理、ファッションなど、衛藤さんの内面やパーソナルな部分にもフォーカスした内容となっています。

衛藤:卒業したからこそ語れることもあったので、私の人柄や精神性も伝えられるような1冊にしたかったんです。内容はスタッフの方々とお話しして決めていったんですけど、自分から提案して入れていただいた企画もあります。例えば、お母さんとの対談は絶対に入れたい、みたいな。やっぱり、私の人生を知っていただく上で、お母さんの存在は欠かせないので。

ーーたしかに、お母さんとの対談は珍しいですよね。

衛藤:Instagramを始めてからは、美容関連の質問をいただくことも多いのですが、一度答えても新しく見にきていただいた方から同じ質問をいただくことも増えていて、いつかどこかで全部まとめたいなって思っていたんです。

ーー今回初だしの情報もありますよね?

衛藤:すごい好きなシャンプーがあるんですけど、これは今までに聞かれても絶対に答えなかったことのひとつがあるんですけど(笑)。自分でも髪が綺麗だなって思うくらいヘアケアは入念に行っているんですけど、そういう自分にとっての大事なことは、実際に手に取っていただいた方に特別に知っていただきたいというか。満を持してではないですが、今まで出せなかった、あえて出さなかった、そういうものをたくさん詰め込めたと思います。

ーー2017年の写真集『話を聞こうか?』ではオーストラリアで撮影を行っています。今回はなぜアイスランドで撮影を?

衛藤:前回と理由は似ているのですが、自然や大地からパワーをもらいたかったという理由と、写真から強い意志を感じられるような場所がいいと思って決めました。2017年もそうですが、2019年も大きな出来事がたくさんあって、そういう時期だからこそ呼ばれている感覚もありましたね。思っていた通りアイスランドはすごいパワーを感じられる場所で、絶対にまた行きたいと思えるくらい良い国でした。

ーーアイスランドで印象に残っていることはありますか?

衛藤:暮らしている方々の生き方がすごくシンプルだなって感じました。都会的なスタイリッシュで無駄がない感じとはまた違う、人として必要なものしかないシンプルさというか。生活の質をすごい大事にしているお国柄なのかなって思いました。あと、ご飯を食べに行ったお店のオーナーの方が食事前に演説をする方だったのですが、30分くらいお話ししていただいて。日本とアイスランドにはたくさん共通する部分があることとか、今まで知らなかったことをたくさん教えていただいて貴重な経験になりました。ご飯も日本人の口に合う味付けだったし、ホテルには醤油が置いてあったり、同じ島国ということもあってアイスランドの方は日本に親近感を覚えていただいているみたいです。

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