ロザリーナ、Reol、ビッケブランカ、iri、Rude-α……2020年ブレイク必至のシンガー/ラッパーをピックアップ
アニメ、ドラマの楽曲、ロックバンドとのコラボなど多彩な分野で活躍を続けるロザリーナ、アジアを中心に海外でも高く支持されているReol。2020年最初の「本日、フラゲ日!」は、今年、さらなる飛躍が期待できるシンガー/ラッパーをピックアップ。ブレイク必至の5組をいち早くチェックしてほしい。
アニメ『からくりサーカス』オープニングテーマの「Over me」、ドラマ『長閑の庭』の主題歌「ボクラノカタチ」、THE ORAL CIGARETTESの初フィーチャリング楽曲 「Don’t You Think (feat.ロザリーナ)」への参加など、2019年の活動を通し、様々なフィールドで鮮烈な存在感を示したロザリーナ。最新シングル曲「百億光年」(TVアニメ『歌舞伎町シャーロック』エンディングテーマ)をプロデュースした亀田誠治に「時に少年のように、時に少女のように響くロザリーナさんの声は魔法のよう」と絶賛されるなど、作品を重ねるごとにシンガーとしての評価を上げている。自らのセンスと個性を俯瞰し、それを効果的に活かすセルフプロデュース能力の高さも彼女の魅力。シンガーとしての才能とクリエイターとしての資質がさらに上手く噛み合えば、2020年の本格的なブレイクは間違いないだろう。
まずは昨年12月30日公開された「HYPE MODE」のティザームービーを観てほしい。80年代ファンクを進化させたトラック、奔放な言葉遊びを交えたリリック、そして、フォトグラファーの磯部昭子、映像クリエイターのお菊とのコラボによる映像は、現在の日本のポップカルチャーにおける最も良質な創造力が集結していると言ってもいいだろう。ユニット・REOLでの活動を経て、2018年1月からReol名義で再スタートを切った彼女。日の丸をモチーフにしたアーティスト写真、和のテイストを取り入れた楽曲、エキゾチックかつキュートなルックスなどを融合させたスタイルは、アジア圏でも確実に支持を拡大。日本発の新たなポップアイコンとして大きな注目を集めている。2020年1月22日にリリースされるニューアルバム『金字塔』によって、その勢いはさらに増していきそうだ。
昨年の秋に東名阪のZeppで行われた『Vickeblanka Ca Va Tour』は、ビッケブランカのカラフルかつディープな音楽性が絶妙なバランスで体現されたツアーだった。ファンク、ソウル、EDM、ギターロック、バラードなど多彩なサウンドを自由に行き来するステージからは、新時代のポップスターとしての資質が真っ直ぐに伝わってきたのだ。このツアーでも披露された「Ca Va?」(Spotify TVCMソング)、「Lucky Ending」(TVアニメ『フルーツバスケット』エンディングテーマ)などを含む3rdアルバム『Devil』を2020年3月4日にリリースするビッケブランカ。“音楽と言葉を越えた先にある自らの「本性」”をテーマにしたという本作は、彼の極彩色のポップワールドがさらに色濃く溢れ出す作品になるはず。彼自身が影響を受けたと公言しているMIKAの来日も、絶好の追い風になりそうだ。