関西Jr.の躍進、SixTONESとSnow Man同時デビュー、新体制の関ジャニ∞、25周年のV6……2020年、ジャニーズ活躍への期待
同時デビューのSixTONESとSnow Man、活動休止を前に精力的に活動する嵐、25周年を迎えるV6……2020年も盛りだくさんのジャニーズグループ。今回はリアルサウンドでジャニーズグループの記事を多く担当している高橋梓氏と佐藤結衣氏にメールインタビューを行い、高橋氏にジャニーズJr.およびKing & Prince、ジャニーズWEST、A.B.C-Z、Sexy Zone、Kis-My-Ft2、Hey! Say! JUMP、佐藤氏に関ジャニ∞、NEWS、KAT-TUN、嵐、V6、KinKi Kids、TOKIO、山下智久、中居正広と木村拓哉の活躍への期待について聞いた。(編集部)
関西ジャニーズJr.の勢いに注目!(高橋)
2020年ますます活躍しそうなグループはHey! Say! JUMPとKing & Princeだと思います。Hey! Say! JUMPは岡本圭人さんが2020年9月で2年間の留学が終了します。ここ数年、ツアーが夏終わり〜冬に行なわれているため(最新ツアー『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2019-2020 PARADE』も11月から1月)、復帰のタイミングで盛り上がりそうです。King & Princeは相変わらず勢いがすごく、2020年も続きそう。出す曲すべてがキャッチーで、ドラマ・映画の主題歌やCMにも起用されているので、お茶の間でも浸透率が高いです。最近では岸優太さんのバラエティ力がより広く認知され始め、同世代だけでなく親世代のファンも増えるのでは。平野紫耀以上に“天然愛されキャラ”なのがこの半年くらいで知られてきてバラエティ番組へのソロ出演も増えているので、2020年どこまで行くか注目です。キャラクターと歌唱力の高さのギャップでヤラれる人が大量発生していきそうな予感!
ジャニーズJr.ではなにわ男子とAぇ! groupに注目。関ジャニ∞のバックアップがあるからか、最近関西勢に勢いがあります。この2組は単独だとまだ知名度はそこまで高くないですが、タイプの違う2組がワイワイしているのは、ジャニーズWESTデビュー前の関ジュ(関西ジャニーズJr.)を彷彿とさせます。その頃の関ジュはかなり盛り上がっていて、年に1回の『ザ少年倶楽部 in 大阪』は非常に人気でした。各グループとして完成度も高く、一人ひとりのキャラが立っていたのが理由でしょう。なにわ=正統派、Aぇ! group=関西人受けの良いジャニーズ、と分かれている上に、各メンバーでポジショニングがしっかりしている。冠番組『なにわからAぇ!風吹かせます! 〜なにわイケメン学園×Aぇ! 男塾』も好評です。未知数のLilかんさいにも期待!
他にも、少年忍者の織山尚大さんにドラマ『死役所』への大抜擢以降、注目しはじめました。『VS嵐』で松本潤さんも言及していましたが、『ジャニーズ伝説2019』を見に行った時に無意識のうちに織山くんを目で追ってしまいました。とにかく華がありますね。Travis Japanの中村海人さんは、ジャニーズJr.チャンネルで見せる“ヒモ男”っぽさがどこまで育つか楽しみです。同じくTravis Japanの七五三掛龍也さんの小悪魔っぽいキュートさが、今はローカル番組だけでしか見れないのですが、2020年は全国ネットでも発揮されるのを見てみたいですね。
1月22日に同時デビューするSixTONESとSnow Manは『紅白』にも出演し、一気に知名度を上げていきそうです。2組ともに『YouTube FanFest』(SixTONESは2018年、Snoq Manは2019年)に出演したり、単独チャンネルを持ったり、YouTube関連での活躍が多いので若年層を中心にじわじわくるのではないでしょうか。実際、JC・JK流行語大賞2019のヒト部門ではすでにSixTONESが3位に入っています。2組ともとにかくパフォーマンスがすごいので、デビュー後に増えるであろうテレビでのパフォーマンスやコンサートで一気に人気が上がることに期待したいです。個人的に注目しているのはSnow Manのラウールさん。『滝沢歌舞伎ZERO』でお披露目された途端、あまりの“優等生”ぶりにファンたちからも高評価を得ています。デビュー後、一般層からどう評価されるか楽しみです。
若手グループの“デジタル”への向き合い方(高橋)
デジタル解禁で言うと、デビュー組、各グループのYouTubeアカウントがあってもいいかな、と。有料のJohnny’s web内ブログ以外のツールがあると世間への認知度も高まりそうです。特に、コンサートや舞台が人気のA.B.C-ZはYouTubeでパフォーマンスを見せたほうが魅力が伝わりやすいのではないでしょうか。ジャニーズはパフォーマンス力が弱いと言われることもありますが、それはコンサートに行ったり、ライブDVDで見たりする以外に本気のパフォーマンスを見る機会がないのも大きいと思います。世間の流れを見ると、もはやデビュー組もデジタルやSNSを避けて通れないのでは。King & Princeはデビュー作諸々の記録やインパクトがあったので勢いがあるものの、他の若手デビュー組はこのままだとデジタル解禁しているJr.の勢いに押されていってしまう可能性があります。
嵐の活動休止が2020年末に迫っているので、若手グループのメディア露出が増えていきそうですね。とはいえ、今や活躍の場はテレビの一枚岩ではないので、それぞれのグループの個性が一番活かせる場所を選んでいってほしいです。「◯◯よりも××の方が知名度がある」と比べること自体ナンセンスになっていって、オンリーワンのグループ、という考え方になるのかなと感じてます。Jr.はSixTONES、Snow Manがデビューすることで大きく変動がありそう。Travis Japanが活躍するか、美 少年単体が推されるか、7 MEN 侍や少年忍者が追い越しをかけてくるか、関西勢がさらに勢力をあげていくか、全く新しいグループができるか……全体的に盛り上がっているからこそ予想が付きづらく、どのグループにも活躍のチャンスがあると言えるのではないでしょうか。