メジャー3rdシングル『証-Akashi-』インタビュー
B2takes!!が語る、『証-Akashi-』での決意表明とファンへの感謝 「新たな僕たちを届けられる」
12人組ボーイズグループのB2takes!!が、メジャー3rdシングル『証-Akashi-』をリリース。『証-Akashi-』は、結成からの7年を振り返りながら、支えてくれたファンに感謝を伝えると同時、様々な経験を糧に前へと進んでいくことを誓った、力強い決意表明の歌だ。この曲を歌う彼らの想いとは? 中島拓斗、飯山裕太、わたる、矢島愛弥がインタビューに応えてくれた。(榑林史章)【インタビュー最後にオリジナル動画あり】
「証-Akashi-」みたいな曲が歌えるのは格好良い
ーー「証-Akashi-」は今まで無かったミディアムバラード。いかがでしょうか。
飯山裕太(以下、飯山):今までのB2takes!!は、白を基調にしたビジュアルや沖縄の砂浜でMVを撮ったりしてきましたが、今回は打って変わってモノトーンやストリート系のイメージです。歌の感情が表現されたMVや曲調になっています。今までのB2takes!!を知ってくださっているみなさんにも、新たな僕たちをお届けできる1作になっています。これから新たにB2takes!!を知ってくださるみなさんには、今作の格好いいMVから入っていただいて、そこから過去の作品に遡っていただくと、キラキラとしたまぶしい笑顔も見ていただけます。いろんなB2takes!!を楽しんでいただける、入り口になるものになったと思います。
ーー矢島さんは加入後、初のシングルになりますが。
矢島愛弥(以下、矢島):最初はB2takes!!のメンバー12人で、この「証-Akashi-」という曲を残していくんだという意識が強かったんです。でもリリースイベントを重ねていくうちに、“お客さんとみんなで1つの証を作っているんだ”という気持ちが大きくなって。「証-Akashi-」っていろいろな捉え方ができる曲で、メンバーそれぞれいろんな感情を乗せているし、聴く方もそれぞれの楽しみ方で聴いていただけたら嬉しいです。
ーー証はひとつじゃないんですね。メンバー一人一人、お客さん一人一人、そして会場一つ一つに違った証があると。
わたる:僕は曲の冒頭の、〈さよならなんて時が来ようと 僕達ここに生きた奇跡〉という歌詞を歌わせていただいていて、このフレーズがすごく胸に響きました。当たり前のことはひとつもなくて、毎日ライブができていること、CDを発売させていただけることもそうだし。それが普通だと思っちゃいけないと、改めて考えさせられました。「証-Akashi-」を歌っている自分に、一番響いてきています。みなさんいろんな感情でこの曲を聴いてくださると思いますが、どんな人にも刺さる曲だと思っています。
ーー歌詞は、メンバーからファンへの感謝のメッセージにも受け取ることができますね。中島さんは、いかがですか?
中島:僕は結成してすぐメンバーに加わったので、B2takes!!の全MVに出ていて、これまで多くのMVを撮ってきましたが、「証-Akashi-」のMVは初めて笑顔のないMVを撮ったという実感があります。今までは、楽しいとか嬉しいといった感情を主に表現してきたけど、「証-Akashi-」はそれらとは違った切なさのある感情を表現していて。約7年グループをやってきて、実際に楽しいことばかりじゃなかったという実感があったので、そういうグループのこれまでもこの曲に乗せることができました。辛いことも苦しいこともあったけど、7年間やってきた証をみんなに知ってほしいと思っています。ぜひ曲を聴くだけじゃなく、MVも見てほしいです。
ーー渋谷タワーレコードではパネルを展示、ファンのみんなのメッセージも貼ってあって。「何百回も聴いています」とか「感動して泣けました」など、すでにいろいろなコメントが。
飯山裕太(以下、飯山):すごく嬉しいです。
わたる:力になりますね。
ーーわたるさんは最初のパートを歌っているということで、トップバッターは緊張しますよね。
わたる:はい。緊張がハンパないです。リリースイベントを3カ月やっているんですけど、なかなか慣れなくて毎回緊張します。僕がしっかりしないと、次のメンバーが安心して続いていけないし。それにメッセージ性のある歌詞だから、しっかり伝えないといけないし。毎回気合いを入れて頑張っています。
中島:曲の前のMCが僕の担当で曲フリもするんですけど、「オリコン1位」を狙っていますとか、男らしいことを言ってから「それでは聴いて下さい」って入ると、めちゃめちゃ緊張するみたいです。
わたる:ハードルが上がるから(笑)。でもそういう曲フリで歌った時は、自分で言うのも何ですけど「俺めっちゃ歌上手いな〜」って思います。余計に気持ちが入って、気持ちが喉にも伝わるんですかね?
ーー伝わるんじゃないですか? 2番目に歌うメンバーとか、お客さんとかに。結果良い効果が出ているので、毎回そういう曲フリのほうが良いかもしれないですね(笑)。
わたる:(笑)。
飯山:でもこの曲って、イントロから空気感が変わります。今までの曲は、みんなで盛り上げて騒ぐ感じの曲が多かったんですけど、ピアノの音色でしっとり始まるから、お客さんの雰囲気も自然と変わります。
わたる:こういう「証-Akashi-」みたいな曲が歌えるのって、すごく格好良いと思うんです。そういう俺らもいるんだよって、もっとたくさんの人に知ってほしい。今までは、どちらかと言うと可愛い方向性で、「どう? 俺ら可愛いでしょ!」っていう雰囲気でパフォーマンスしていて。
ーーカップリングの「ゾッキュン!!」が、そういう方向性ですよね。
わたる:そうです。それに対して「証-Akashi-」や、カップリングのもう1曲の「MAZES」は、自分たちでも「俺ら格好いいな」って思わせてくれるところがある。
中島:それに、自信を持って人に薦められます。誰でも落ち込む時はあると思うので、そういう人がいたら「ぜひこれを聴いてみて」って。
ーー「証-Akashi-」は、男の子にも聴いてほしいですよね。
飯山:そうなんです。今までは女性ファンが多いイメージがあったと思うけど、「証-Akashi-」は男性にも聴いてほしいですね。
中島:「証-Akashi-」は切ないけど格好良さがあるし、「MAZES」はめちゃめちゃ格好いい系だし。男でも聴きやすいと思います。
ーー矢島さんは、ラップをやっていますけど。
矢島:ラップはビートと声さえあればできるスタイルなので。
中島:おお〜!
矢島:ラップは、たいてい自分でリリックを書いてラップするものなんですけど、「証-Akashi-」は作詞・作曲・編曲のHaruhito Nishiさんが書いてくださった歌詞でラップしていて。そういうやり方が初めてだったから不安もあったんですけど、歌詞の言葉1つ1つが心に刺さって、どんどん自分のものになってきている感覚があります。
ーー歌詞は、自分たちの気持ちがすごく込められている。
わたる:そう思います。今では、自分で書いたんじゃないの? って錯覚するくらい、自分たちに馴染んでいます。最初は「良い歌詞だな」と客観的に見ていたんですけど、リリースイベントで3カ月歌ってきて、いざ発売日当日を迎えると、驚くほど自分たちとリンクしていると感じます。