Newspeak、バンドの雰囲気や楽曲の変化はライブにも 『No Man's Empire Tour』ツアー初日をレポート

Newspeak『No Man's Empire Tour』ツアーレポ

 ここでReiが「本日最後の曲です」と告げると、会場から「えーっ?!」と声が上がる。その様子を見て「やっとそう言ってもらえるようになった。ライブハウスは自由な場所だって、やっと思いはじめました」と彼が改めて感謝を伝えると、「それぞれの“No Man's Empire”を見つけてください」と伝えて、本編のラスト曲「Stay Young」へ。ここではYoheyがシンセも担当し、観客すべてを祝福するようにミラーボールが回って本編が終了。アンコールでは2月に行なわれる自身最大規模の会場を含むワンマンの予定を発表し、「一番自由な場所で会いましょう」と告げて初期からの人気曲「July」を演奏。イントロからRei、Ryoya、Yoheyが観客にクラップをうながし、ふたたび会場がひとつになってステージを終えた。

 ダンサブルなグルーブの楽曲から、音響的なギターやシンセを生かした耽美なニューウェイブ、ストレートなギターロック、ポストパンク、人力ディスコなど様々な音楽性を横断しながらも、Newspeakの楽曲はどれも「スケールの大きなサウンド」「歌心」「グルーブ」が同居している。そして最新作『No Man's Empire』は、彼らが観客との関係の中でその魅力をさらに進化させ、より大きなステージへと踏み出していくような作品になっている。この熱気や勢いは、どこまで広がっていくのだろうか。2月のワンマンも楽しみにしたい。 

(写真=Ryotaro Kawashima)

■杉山 仁
乙女座B型。07年より音楽ライターとして活動を始め、『Hard To Explain』~『CROSSBEAT』編集部を経て、現在はフリーランスのライター/編集者として活動中。2015年より、音楽サイト『CARELESS CRITIC』もはじめました。こちらもチェックしてもらえると嬉しいです。

Newspeak オフィシャルサイト

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