乃木坂46 中田花奈が好奇心と探究心で切り開く独自の道 グループの多面性を担ってきた1期生メンバー
乃木坂46メンバーとしての活動においても、初期からダンス面で高い評価を受ける中田。2018年に21stシングル『ジコチューで行こう』のアンダー楽曲「三角の空き地」でセンターを務めた際は、同年のアンダーライブ北海道シリーズで座長を担当。多くのメンバーが絶賛するキレのあるダンスパフォーマンスで、熱量の高いアンダーライブを完成させた。また、中田は多くの人気ユニットに参加しているメンバーでもある。サンクエトワール、さゆりんご軍団、女子校カルテット、乃木團、華の94年組、ほかにも「せっかちなかたつむり」「他の星から」「欲望のリインカーネーション」といった人気楽曲にも参加。全曲披露が恒例となっているバースデーライブにおいては、今や数少なくなってしまった貴重なオリジナルメンバーとなっている。
麻雀好きが高じて冠番組を獲得した中田だが、乃木坂46ではほかにも、今年5月に山崎怜奈の冠番組『乃木坂46山崎怜奈 歴史のじかん』(dTVチャンネル)、鈴木絢音が11月より冠番組『乃木坂46 鈴木絢音の「そら気分~ヒコーキに会いたい!!」』(テレ朝チャンネル1)をそれぞれスタートさせている。メンバー個人が冠番組を持つ流れが出来始めている中で、中田の場合、完全な自分の実力で勝ち取った出演権というのは、ほかのメンバーと少し事情が違う。
研究生からスタートしたさゆりんご軍団での昇格、独学でタロットを勉強後、よゐこ濱口優の弟・濱口善幸に指導を受け、“フォーチュン中田”の異名を獲得するなど、好奇心旺盛かつ探求の努力を惜しまない中田にとって、今回の冠番組スタートは、成るべくして成った結果であろう。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter