Stray Kids、“自主制作アイドル”の中でも際立つ独自性 ショーケースライブを振り返る
そして本編とアンコールの間には待望の日本デビューの告知映像が。2020年3月に<ソニーミュージック>より、ベストアルバム形式の『SKZ2020』をリリースすることが発表された。シングルではなく既存の人気曲を集めたアルバムでデビューというのは、レコード会社は異なるが先輩グループであるTWICEと同じスタイルだ。
Stray KidsはヒップホップでありながらR&BよりはEDM色が強く、「自主制作アイドル」の中でも珍しいスタイルを持つグループである。どちらかといえば韓国ではヒップホップアーティストの方に近いアプローチであり、それでいて「アイドルパフォーマンス」がギリギリ成り立つポップさはキープしているStray Kids。そのカラーを表現するには、K-POPでは最も優先されがちな1曲勝負のインパクトよりも、ポートフォリオのような役割を果たせるアルバムの方がふさわしいということではないだろうか。
2018年度の韓国内の新人賞では10冠を獲得し、今年1月から8月にかけてはすでにアジア(タイ・インドネシア・フィリピン)、オーストラリア(シドニー・メルボルン)、ヨーロッパ(ロンドン・パリ・ベルリン・モスクワ)、アメリカ(NY2公演・LA・ヒューストン)を巡る13公演のワールドツアーをソールドアウトさせており、新人枠のK-POPアイドルの中では特に欧米圏での注目度も高いStray Kids。2020年2月号の『NYLON guys JAPAN』では表紙を飾ることが決まっている。いよいよ日本でも本格的な活動が始まる2020年。彼らから目が離せなさそうだ。
(写真=田中聖太郎写真事務所)
■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
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