s**t kingzらも登場した高校ダンス部グランプリ決定戦 初代王者は光ヶ丘女子高校
11月4日、『第1回日本高校ダンス部選手権公式選抜大会 グランプリ決定戦』が横浜アリーナにて開催された。
今回が初開催となる同大会には、日本高校ダンス部選手権の直近3大会で優秀な成績をおさめ、同大会を主催するストリートダンス協会推薦により選抜された全国のダンス強豪校30校が出場。審査委員長であるストリートダンス協会専務理事の栗原めぐみをはじめ、ストリート系ダンサー・植木豪、KITE、バレエ界から竹田純、AKB48を初めとする振付を手掛ける振付師の牧野アンナらに加え、デザイナーの山本寛斎、女優の三吉彩花らがジャッジとして参加した。
本選では、ヒップホップを中心としたストリート系ダンスからコンテンポラリーやモダンダンスなどさまざまなジャンルのパフォーマンスが繰り広げられ、審査員からは体の使い方や構成、演出などについてさまざまな声がかけられた。ゲストパフォーマ―に、植木豪プロデュースの公演『WASABEATS』から飛び出したユニット・BREAK FREEが登場。ダイナミックな体の使い方や超絶技巧の応酬に大歓声が上がると、続いてKITEが参加するUltimate Crewが縦横無尽な技を繰り出した。
ゲストのトリには、『27時間テレビ』(フジテレビ系)で各地の高校ダンス部とのコラボを繰り広げた、s**t kingzが登場。ハードなロックテイストのナンバーにのせ、ギターソロに合わせて各メンバーがソロを踊るなど、パッション溢れるパフォーマンスを行なった。
審査の結果、初代グランプリに輝いたのは光ヶ丘女子高等学校(愛知県)。準グランプリは帝塚山学院高等学校が獲得した。帝塚山学院高等学校はこの日「視聴者賞」(U-NEXTライブ配信の視聴者投票によるもの)、会場の観客投票による「オーディエンス賞」(会場の観客投票によるもの)も獲得しトリプル受賞となった。
また、3位を受賞したのは大阪府立堺西高等学校。その他の受賞は、横浜市長賞=山村国際高等学校(埼玉県)、ストリートダンス協会賞=桜丘高等学校(愛知県)となった。
囲み取材登壇者コメント
グランプリ校
光ヶ丘女子高等学校・多賀茉彩希(たがまさき)部長(16歳・2年生)
「今日までOGの先輩方や家族、友達などほんとうにたくさんの方に支えていただいてここまで来ることができました。仲間と一緒に頑張ってきたすべてを出しきって光ヶ丘らしい色で会場全体を染めることができたので、グランプリを獲れて嬉しく思っています」
準グランプリ校
帝塚山学院高等学校・森本純生(もりもとあつみ)キャプテン(18歳・3年生)
「グランプリには一歩及ばなかったのですが、準グランプリというすばらしい賞をいただいて、とても光栄に思います。そして今まで私たちが作品についてたくさん悩んだり、話し合いながら作品を作り上げていったことが見ているみなさんにも伝わったと感じて、それもとても嬉しかったです」
審査員 コメント
植木豪
「どの学校もレベルが高く、点数をつけても僅差だったので審査がとにかく難しかったです。その中でもこの二校は全部の審査項目がすごく高くて抜きんでていました。もうプロレベルだと感じましたし、自分たちのチームでみなさんのパフォーマンスのあとに出るのが冷や冷やしたくらい。素晴らしかったと思います」
ゲストパフォーマー コメント
s**t kingz(シットキングス)
shoji
「今の高校のダンスはどこもレベルが高くて、プロと比較しても遜色がないと感じます。これからは一人一人が、自分がどういうパフォーマンスをしたいのか、どういう表現をしていきたいのか。一人一人の自分らしい踊りを見つけていってくれると、より素敵なダンス人生が待っているのかな?と思います」
kazuki
「どの高校も上手くて振りがそろっているというのは、もはや当たり前になっていますね。自分たちならではの色や魅力というものがないと勝てない時代になってきているんだなと感じました」
Oguri
「練習の様子の映像が流れましたが、どの学校も大きな掛け声で一体感を出していたり、めちゃくちゃ真剣で、その姿がすごく素敵だと感じました。みなさんが高校3年間を賭けて一生懸命ダンスに打ち込んでいるんだというのがパフォーマンスからも伝わって、ぐっときましたね。振付のレベルも高くて、むしろ僕らが振付してほしいくらいです(笑)」
NOPPO
「みんなが練習してきた努力が伝わるような作品がもはや当たり前になっていて、かつ、一校一校色が違い、よく練られて作品を作られていて。本当に高校生かな?と思うレベルの高さには驚きました」