FUKI、“初恋の日”に贈る楽曲「FIRSTLOVE」で描いた“最初で最後の恋”

FUKI、“初恋の日”に贈る楽曲「FIRSTLOVE」で描いた“最初で最後の恋”

 恋愛にまつわる記念日を毎月ピックアップし、そこに寄り添ったラブソングを12カ月連続で配信リリースしていくという、女性アーティスト初となるプロジェクト「12 Sweet Stories」を展開中のFUKI。第6弾となる「FIRSTLOVE」は、“初恋の日”にインスパイアを受けて制作した楽曲で、10月25日に配信リリースされた。今回のインタビューでは、本プロジェクトだからこそ生まれた楽曲へのこだわりや、“初恋の日”のイメージが盛り込まれた歌詞について語ってもらった。(編集部)

“最後の初恋”をイメージした 

ーー5月からスタートした「12 Sweet Stories」がちょうど半分まで来ました。今回は10月30日の“初恋の日”にインスパイアを受けて作られた「FIRSTLOVE」です。

FUKI:はい。1896年のこの日に作家の島崎藤村が初恋の詩を発表したことから生まれた記念日らしく。この時期はハロウィンが注目されがちですけど、実はこんな素敵な日があるんですよね。私も今回、初めて知りました。

ーー“初恋”というワードには、どこか胸がキュンとする響きがありますよね。

FUKI:自分のリアルな初恋のことを思い出しちゃいますよね。「近所に住んでいた幼馴染のケンちゃん、今どうしてるかな?」みたいな(笑)。初恋は誰しもが経験するものだと思うし、なんだかんだずっと忘れることのない、いい思い出になっていることが多いような気がします。

ーーでも、「FIRSTLOVE」の歌詞は単純な初恋を描いたものにはなっていない印象もあって。もっと深くて強い愛がテーマになっているような。

FUKI:そうですね。前作「オリオン」への反響が大きかったので、今回もそこに続くようなせつなさを味わえる内容の曲がいいなと思ったんです。そこでいろいろ考えた結果、本当の意味での初恋ではなく、“最初で最後の恋”を書こうかなと。ちょっと言葉にするのが難しいんですけど……いろいろな経験をした上で出会えた、初恋のような気持で向き合えるピュアな恋愛っていうのかな。“最後の初恋”みたいな感じで。

ーー生まれて初めて誰かを好きになることが“初恋”なわけですけど、この曲で描かれているのは生まれて初めて出会った“これが最後だと思える恋”ってことですかね。それが歌詞の中では〈最初で最後のLOVE…〉というフレーズで表現されているという。

FUKI:大人になると恋愛に対していろいろ考えてしまうことが増えていったりするじゃないですか。経済面とかだったり(笑)。でも、この歌詞で描いたのは、ただ好きという感情だけですべてが見えなくなってしまうような、自分の周りの世界がすべて変わってしまうような恋愛なんですよね。そのピュアな感情を“初恋”という言葉に落とし込んだ感じなんだと思います。

ーー作詞はスムーズに進みましたか?

FUKI:そうですね。「12 Sweet Stories」の曲としては初めて歌詞を先に書いたんですよ。なんとなく自然な流れで今回はいつもとは違ったやり方になりましたね。メロディをつける段階で、言葉のハマりを考えてちょこちょこ手直ししたところはあったけど、全体的にはスムーズに書けたと思います。

ーーAメロには言葉がグッと詰め込まれていますよね。そのあたりは最近のFUKIさんのモードなのかなと。

FUKI:うん。言葉数の多いパートを、ラップまでいかないけどちょっとそれっぽく歌うことを最近はけっこうやってきているので、そこは今回も外さないようにしようと。聴いてくださる方に、そういった部分もFUKIの曲のカラーなんだよって擦り込ませていただく意図として(笑)。

ーーBメロにはこの曲のテーマである〈最初で最後のLOVE…〉というフレーズが。せつなさがグッと出ているパートですよね。

FUKI:そうだ! 歌詞はスムーズに書けたって言いましたけど、〈最初で最後のLOVE…〉というフレーズだけは全然決まらなかったんですよ。“初恋”というワードを使ってみたりもしたんだけど、なんかしっくりこなかったから、何度も何度も書き直したりして。最後の最後にこのフレーズが出たときは、「これだ!」って思えました。ほんとにこの曲のキモになっているところだと思います。

ーー〈何かを得るため何かを失う〉とか〈遠すぎた季節に切なさ重ねて〉とか、“最後の初恋”にたどり着くまでの思いがちゃんと描かれているのも素敵だなと。

FUKI:そうそう。それがあった上で、どれだけ相手を思っているのかをしっかり伝えたかったんです。サウンドも含めて、Bメロでは気持ちに勢いをつけてサビに向かっていく感じになっていますね。で、サビではとにかくわかりやすい言葉、表現を使うことで、聴きやすさを意識して書いていきました。

ーーサビには〈星空〉というワードが出てくるので、前作の「オリオン」をはじめ、これまでの「12 Sweet Stories」の楽曲とリンクさせて聴くこともできそうですよね。

FUKI:確かに私の曲にはだいたい星空が入ってますからね。実際、星を見るのが好きだから、無意識に使ってしまうワードなのかも。つい星を見上げがちっていう(笑)。このプロジェクトの第1弾だった「KISS.」と並べて聴いてもらったりしても、おもしろいかもしれないですね。

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