ダン+シェイとジャスティン・ビーバーのコラボ曲が好発進 “カントリー×ポップ”が握るヒットのカギ
アメリカのヒット曲の指針となる米ビルボードソングチャートは3つの指標を合算したものであり、最も大きなウェイトを占めるのがSpotify等のサブスクリプションサービスやYouTube等の再生回数に基づくストリーミング。その他、ダウンロードとラジオエアプレイで構成されます。近年のヒット曲はストリーミング先行でヒットし、ラジオエアプレイは遅れて火が付くことが基本的な流れとなっています(参考)。
しかし、ストリーミングで流行らないジャンルと言われているのがカントリー。アメリカでも田舎の、高い年齢層が好む傾向にあり、いわば保守と呼ばれる方が好むジャンル。他のジャンルに比べて新しい聴き方を取り入れる率が低いと言えるでしょう。ちなみにトランプ大統領の支持者が多いのも保守層です。
そんな中、10月4日金曜リリースの作品の中で、ストリーミングでロケットスタートを切ったカントリーの曲があります。2013年にデビューし、これまでに3枚のアルバム全て米アルバムチャート2位以内に送り込んだDan+Shay(ダン+シェイ)の新曲「10,000 Hours」は、あのジャスティン・ビーバーを客演に迎えたこともあってか、リリース日の米Spotifyデイリーチャートで2位に登場しました(関連:Spotify)。
MVではダン・スマイヤーズ、シェイ・ムーニーそしてジャスティンの3人がそれぞれパートナーとのいわゆるラブラブなシーンを公開。このMVが“君とならさらに1万時間過ごしたい“などロマンティックな言葉を織り込んだ歌詞に説得力を与えています(関連:Genius)。
ラッパーのトラヴィス・スコットによる「Highest In The Room」に次いで高位置に初登場した「10,000 Hours」は、Dan+Shayの米でのSpotifyデイリーソングスチャート最高位を軽々更新(これまでの最高は「Tequila」の48位)。翌日も2位をキープしており、日本時間で10月16日に発表予定の米ビルボードソングスチャートでトップ10入りすることも夢ではないでしょう。このチャートでも「Tequila」の21位がDan+Shayにとっての最高位であり、更新が期待されます。