歌い手ユニット UMM.com、人気の秘訣は“ゆるさと熱さ” 3人が語る音楽活動で目指す夢

歌い手ユニット UMM.com、人気の秘訣は“ゆるさと熱さ” 3人が語る音楽活動で目指す夢

 音楽シーンにおける新たなスタイルとして、近年注目を集めている“歌い手ユニット”。その中でも人気の歌い手3人によるユニット・UMM.comが、ライブや歌ってみた動画で人気の曲をはじめ、書き下ろしの新曲も収録したメジャー1stアルバム『Over ≦ Start』をリリースした。それぞれ東京、北海道、名古屋に在住しながら、ユニットとして活動する3人。その人気の秘密は、ゆるいけどどこか熱さも感じる独特の空気感にあった。(榑林史章)

ネット界隈で大事なのは信用

ーーまず、メジャー1stアルバムをリリースしたお気持ちは?

ゆとり:お話をいただいたのは数カ月前で、リリースされた今もまだ実感がなくてソワソワしています。

もるでお:今までは同人でCDを作ってきましたけど、今回はメジャーということで関わってくださる人も増え、その分クオリティの高いものになったと思っています。でも、ドキドキしています。不安もありますけど、でもそれと同じくらい楽しんでいます。

無音:活動を始めたばかりのころは、メジャーでリリースすることを想像もしていませんでした。でもこのリリースを皮切りに、3人での活動にも個々の活動にも変化が訪れる、いい転機となるんじゃないかと思っています。

ーーみなさんは東京と名古屋と北海道というバラバラの地域で活動。普段やりとりをするのはSNSですか?

もるでお:主にLINEと通話です。僕は名古屋なので、北海道は大分遠いですけど、東京ならすぐに行けるので。「こういうことがしたいので会って話したい」という呼び出しを受けると、僕の場合は土日を使って東京に出て行ったりします。

ーー無音さんは、Instagramで北海道の写真やお子さんの写真をあげていて。ほのぼのしました。

無音:ありがとうございます。インスタに対してもそうですけど、放送をやっているときのコメントも、北海道に対するものが多いですね。

ーーそれぞれ、配信を始めたきっかけは何だったんですか?

ゆとり:会社でたまたまそういう話になって、同僚から「やってみなよ」と焚きつけられ、ノリで始めたのがきっかけです。最初はゲーム実況ばかりで、歌をアップするようになったのは、6年くらい前からですね。

もるでお:僕はニコニコ動画を始める前に、ねとらじをやっていたんです。当時は大学の部活で舞台をやっていて、なにか声の演技みたいなことがやりたいと思っていたところ、あるとき大学の後輩からニコニコのことを知って、それでやり始めて、ズルズルとこんな感じです(笑)。

ーーもともと声優に興味が?

もるでお:そうですね。声優さんにめちゃめちゃ興味があったんですけど、厳しい世界だろうなと思って現実を見て、大学に行って就職しました。歌もカラオケにいく程度しか経験がなくて。それがまさかCDを出せるんですから、ありがたいことです。

無音:僕は北海道出身なんですけど、東京でデザインの会社に就職して。イラストレーターとして2年弱働いたんですけど、友だちと呼べる相手がまったく作れなくて。その頃にニコニコを知って、いろいろな動画や放送に初めて触れて、そこから自分でもやるようになりました。

ーー無音さんは、神谷浩史さん似の声で知られていますが。

無音:『デュラララ!!』というアニメで知って。でもその時は、他の声優さんの声まねをやっていたんです。そうしたら視聴者から「神谷浩史さんの声に似てるからやったほうがいい」とアドバイスをもらって、それでやり始めました。

ーー視聴者は声に興味を持ってくれた、と。自分たちの中で、声で人を惹きつけるために、何かやってることってありますか?

もるでお:これと言って意識していることはありませんが友人でも配信から歌に行った子が何人かいて、「歌が上手い人はいくらでもいるから、歌は自分のアイデンティティを出したほうがいい。お前は声がいいから歌をやった方がいい」と、アドバイスをもらったことがあって。それは、今も意識します。歌っているときは、誰かに似ていないほうがいいなと思っています。活動のきっかけは誰かのしゃべり声だったり演技に似ていることで、最初は似ていることを意識したけど、歌に対しての考え方はまったく逆になりました。

ーーゆとりさんは、自分の声の特徴をどう捉えていますか?

ゆとり:特徴とかは、自分ではよくわかりません。動画や歌を投稿したときのコメントを見て、「こういう曲が自分に合っているのかな」とか「こういう歌い方をしてみようかな」とか、考えるようにしています。

ーーバラバラに活動していた3人が出会ったのは、どういうきっかけでしたか?

もるでお:活動者が集まる会議通話みたいなところがあって、僕とゆとりは最初に知り合って。無音さんとは、それとは別に個人的に「一緒に歌おう」と誘われて。

無音:それで、僕とゆとりさんは、リトマス6というユニットに参加してから絡むようになりました。

ゆとり:そうですね。

ーーお互いの配信を観て、誘ったんですか?

もるでお:無音さんは、僕が配信を始めたときから有名な活動者で。

無音:そうなの?

もるでお:動画も積極的で、けっこう名前を取り上げられる人で、名前はずっと知っていたんです。実際に動画も観ていたし、そのジャンルが好きな人なら誰でも無音さんのことも知ってるみたいな感じでした。だから一方的に、名前は知っていました。面白いか面白くないかは別にして。結果つまんなかったんですけど(笑)。

無音:おい! ここでそういうことを言うんじゃない! でもすごく狭い界隈なので、僕もふたりのことは一緒にやる前から知っていましたよ。でもゆとりさんは、実際に交流が生まれるまで、僕らに興味なかったでしょ?

ゆとり:うん。まったく(笑)。でも界隈として言えるのは、ネットならではの信用問題でしょうね。長年活動をやっていて、きちっとした大人の部分を持った人を見極めて、一緒に活動をしているみたいなところがあります。声とか人気だけを観てユニットを組んで、痛い目を見た人はたくさんいましたし。一緒にやるならやっぱり長くやりたいので、社会人としての常識がある人を探して、それで集まったのがリトマス6というユニットでした。のちにリトマスの全員が社会人になり、その中から僕らがUMM.comを結成したという流れです。

ーー誰かと一緒にやるというのは、一人ではできないことがやりたかった?

ゆとり:そうですね。ライブを打つとなった時に、一人では難しいので、まずは一緒にライブを打てる仲間を集めて、そこからグループ感が追いついていった感じです。

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