三代目JSBとのコラボも話題 Aflojackら世界的DJが集結する『ULTRA JAPAN 2019』徹底解説
2014年に日本での開催をスタートさせた都市型ダンスミュージックの祭典『ULTRA JAPAN 2019』が、今年も9月14日と9月15日に開催される。
昨年は3日間で10万人を動員するなど、国内最大級のダンス系フェスティバルとして定着したこのフェスは、毎年3月に米マイアミで開催される『ULTRA MUSIC FESTIVAL』(以下『UMF』)を筆頭に各国で開かれる同フェスの日本版。1999年から続く本家マイアミ会場は今年、DJとしてThe ChainsmokersやAfrojack、マーティン・ギャリックス、Zedd、Tiësto、SkrillexとBoys NoizeのDogblood、デヴィッド・ゲッタ、Marshmelloらが出演し、3日間で16万人以上を動員。ダンスミュージックシーンの世界No.1フェスティバル(※)という呼び声も高い。
まず注目は、昨年に続いて出演するAfrojack。彼は身長202cmという高身長で、さらに来日する際は個人所有している自家用機”アフロジェット”で来日するド派手なDJだ。世界のDJをランク付けする「DJ MAG TOP100 DJs」でTOP10の常連であり、彼の実力は疑いようがない。ここ数年はm-floのVERBALの紹介をきっかけにしてLDHの欧州支社・LDH EUROPEのCEOを務め、日本との繋がりを深めている。
彼の最大の魅力は、様々なゲストを迎えた自身のオリジナル曲やプロデュース曲によって、クラブミュージックを様々なフィールドに連れ出していること。彼がこれまでにかかわってきた楽曲を紐解けば、世界のポップミュージックのトレンドが分かる。それは日本も例外ではなく、2016年には三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(三代目JSB)の「Summer Madness」で彼らとコラボレーション。この楽曲はドロップを活かしたEDM仕様のクラブミュージックの爆発力=踊れる魅力と、歌ものポップスとしての大衆性=歌える魅力がひとつになっていて、三代目JSBのキャリアの中でも屈指の人気曲のひとつになっている。2019年8月にはふたたび作曲を担当した三代目JSB「SCARLET」がリリースされたばかり。
また、プロデューサーとしての一面はもちろんだが、彼が手掛けたアンセム曲を駆使するDJプレイも世界的な人気を得ている。2019年のマイアミでの『UMF』のステージでも、EDMからヒップホップ、ロックを筆頭に様々なジャンルを飲み込んで、セットのはじまりから終わりまで、終始観客の歓声や大合唱が発生。中でもDaft Punkの「One More Time」と自身のアンセム「Ten Feet Tall」をマッシュアップして大合唱が起こる瞬間の高揚感は、否応なしに体が反応してしまうようなEDMシーン屈指の爆発力と言えるはずだ。
『ULTRA JAPAN 2019』当日も、様々なEDMアンセムをマッシュアップした豪華絢爛なセットを披露してくれるはずだ。ちなみに、過去の『ULTRA JAPAN』では、Afrojackのステージに三代目JSBが登場し、騒然とする観客の大歓声を受けながら「Summer Madness」を披露したことも記憶に新しい。今年のセットではリリースされたばかりの三代目JSB「SCARLET」をプレイする可能性もあるだろう。つまり、国を問わずポップ・ミュージックの今を体験できるのがAfrojackのセット。三代目JSBの楽曲からAfrojackの音楽に興味を持ったファンは、この機会に彼のDJプレイを体験してみるのも良いだろう。