ドラマ『あなたの番です』手塚翔太本人が歌うからこそ届く「会いたいよ」に映される愛

 しかし、感動するシーンや物事が動くタイミングで挿入歌を流すのは、映像作品においてよくある手法で珍しいものではない。特筆すべきは「会いたいよ」が田中圭ではなく、手塚翔太名義であるということだ。役者・田中圭ではなく、主人公・手塚翔太が歌うからこそ、より作品のキャラクターに感情移入させる仕組みになっている。

 『-反撃編-』が始まってからの回想シーンはもちろん、熱心な視聴者だと第10話までの奈菜と翔太のイメージが染みついていることだろう。困難を超えつつ愛を育んできた3カ月。それを前提としておいているからこそ、より手塚翔太が歌う「会いたいよ」は説得力を持つのだ。

手塚翔太「会いたいよ」Music Video -ドラマ・スペシャルカットVer.- (日本テレビ系日曜ドラマ『あなたの番です-反撃編-』主題歌)

 事実、SNSでは「会いたいよ」の流れるシーンが、「#会いたいよタイム」と呼ばれ親しまれている。「会いたいよ」が流れる前後、ハッシュタグと共に多くの感想が投稿されているのだ。これは手塚翔太の歌う「会いたいよ」が、たくさんの人の心に届き大きなインパクトを与えている証明のひとつと言えるだろう。

 ラストへ向かって、さらにストーリーの加速を見せる『あなたの番です』。「会いたいよ」の用いられるシーンにも注目して、本作を見届けたいものだ。

■坂井彩花
ライター/キュレーター。1991年生まれ。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。Rolling Stone Japan Web、EMTGマガジン、ferrerなどで執筆。Twitter

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