すとぷり、リスナーと“一生忘れられない思い出”作る 熱い思いも語った初の全国ツアー最終公演

すとぷり『すとろべりーめもりーvol.9』レポ

 アンコールでは6人が、すとぷりの活動に懸けている熱い思いを涙ながらに明かしていく展開に。楽曲制作を学ぶために音楽系の学校に進学したものの、学校と活動の両立が困難になり、退学する決断を下すに至ったと、すとぷりに懸ける思いを伝えた、るぅと。目指していた教師は日頃向き合えるのが30人程度なのに対して、すとぷりとしてステージに立てば、30人では収まらない多くのみんなが応えてくれると、夢以上のいまの幸せを噛み締めた、ころん。自分の声が誰にも届いていないと苦しんだ時期もあったなか、すとぷりに出会ったのを境に、言葉が届いていると思えるようになったと感謝を述べた、さとみ。心の満たされない日々を送っていたところにすとぷりに出会い、みんなを笑顔にすることが夢になったと、生き甲斐を見つけたと語ったジェル。嫌なことがあるたびに、Twitterで見ることができるリスナーからの温かい呟きに救われていると話した莉犬。みんなが喜んでくれることを第一に考えて、色んなことに挑戦して、みんなを一番に幸せにするユニットがすとぷりだ、と全力で、すとぷりの未来を誓ったななもり。。

 様々な選択肢がある中で、すとぷりの一員として人生を歩んでいくことを選んだ6人は、すべてを懸けて活動しているからこそ、多彩なことに挑戦していく姿勢が生半可ではない。なにより、メンバー同士が覚悟を持ってすとぷりと向き合っていると理解していることが、楽しみも悲しみも深く分かち合えていることに繋がっている。

 温かみの増した会場をカラフルに飾ったのは、掛け声に合わせ、観客も声を上げた「はりーはりーらぶっ」と銀テープが舞った「おかえりらぶっ!」。笑顔で「おつぷりー!!」そう放った6人は手を振りながら、ステージを後にした。

 ななもり。が、結成からのたったの3年が何十年にも感じられると語ったように、凝縮された日々を重ねて、いまでは気持ちがひとつとなった彼ら。たゆまぬ努力は、これまでも、そして、これからも大きな実を結んでいくこととなるはずだ。

(写真提供=すとぷり)

■小町 碧音
1991年生まれ。歌い手、邦楽ロックを得意とする音楽メインのフリーライター。高校生の頃から気になったアーティストのライブにはよく足を運んでます。『Real Sound』『BASS ON TOP』『UtaTen』などに寄稿。
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■セットリスト
『すとろべりーめもりーvol.9』
8月25日(日)幕張メッセ イベントホール
1.GO GO CRAZY
2.Move on!
3.Aqua Kiss
4.僕らだけのシャングリラ
5.敗北ヒーロー
6.あの夏に陽を点けて
7.ごめん。正直めっちゃ好き。
8.JUMP AND FLY
9.恋をはじめよう
10.君の方が好きだけど
11.道標
12.キングオブ受動態
13.苺色夏花火
14.よさこいディスコ Party
15.大好きになればいいんじゃない?

<アンコール>
16.はりーはりーらぶっ
17.おかえりらぶっ!

YouTube 公式ちゃんねる『すとぷりちゃんねる』
公式Twitter(@StPri_info)
公式ECサイト『いちごのおうじ商店』

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