s**t kingzが語る、令和版「スーダラ節」を踊る意義 「いかにもダンサーっぽいことはしたくない」

s**t kingz踊る令和版スーダラ節

shoji
kazuki
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自分たちが「おもしろい」と思うことをやることが大事(Oguri) 

ーー植木等さんが演じたサラリーマン役には、高度経済成長期のなか、“もっと気楽にやりましょうよ”というメッセージが含まれていたと思います。“踊りたい”という純粋な気持ちを持ったまま活動を続けているs**t kingz のスタンスとも近いような気がするのですが。

kazuki:遊びからはじまってますからね。誰に何を言われたわけではなく、「一緒に踊りたいね」ってやりはじめて、勝手にクラブでショーをやって、気づいたら、それが仕事になっていて。いまも「仕事に行かなきゃ」という感じではないんですよ。

Oguri:確かに「働いてる」という感覚はないですね。

NOPPO:リハでもワーキャー言いながらやってますから(笑)。

kazuki:普通の仕事場だったら怒られるよ(笑)。そう考えると、遊びの要素はかなり多いですね。

shoji:うん。何かを作り上げるときは「どうしよう?」と考え込んだり、頭を抱えることも多いんだけど、「連休が終わって、明日から仕事か……」みたいな感じではないので。生活のためにやっているわけではなくて、やっぱり踊ることの喜びが先にあるんですよね。ベースに「ダンスが楽しい」という思いがあって、それがいろんな枠組みのなかでビジネスにつながっているというか……。

kazuki:そうだね。確かにいまは仕事としてやってる部分もあるけど、そこに遊びを取り入れることも多くて。きっぱりと分けられないんですよ。

shoji:クラブでショーをやっててもまったくお金にならないけど、その動画を観てくれた人から「すごくカッコよかったので、お仕事をお願いしたいです」と連絡をもらうこともあって。最初からビジネスにつなげようとしているわけではなくて、むしろ遊びが仕事につながる世界なんですよ。

NOPPO:さっき「いかにもダンサーっぽいことはしたくない」という話をしましたけど、そのことがいろんな方から声を掛けてもらえるきっかけにもなっていて。

ーー遊びから生まれる発想が、新しい活動に結びつくわけですね。

Oguri:ほとんどがそうですね。自分たちが「おもしろい」と思うことをやることが大事というか。

shoji:ガチガチに作り込んでも、観てる人にとっては意外とおもしろくないんですよ(笑)。みんなでおもしろがりながら形にしたほうが、お客さんにも喜んでもらえるんじゃないかなって。

ーー最後に今後の活動について聞かせてください。昨年は結成10周年を記念した公演『The Library』を開催。10周年を経て、現在はどんなビジョンを掲げていますか?

shoji:10周年のタイミングは、「シッキンって何だろう?」と考えるいい機会になったんですよね。そこで考えたことを頼りに、「次はどんなことにチャレンジしようか?」とみんなで話しているところなんですが、シッキンはもともと、計画性では成り立たないんですよ。突発的な出会いだったり、自分たちの思い付きで方向性が大きく変わることも多いし、いろいろな人やアイデアとの掛け算で、おもしろいものを生み出していけたらなと。今年出した絵本(“絵本×ダンス”をテーマにした『あの扉、気になるけど』)も、俺とOguriがやった“朗読とダンス”の舞台(『My friend Jekyll』)も、自分たちにとっては新しい挑戦で。これからもそういう活動を続けていきたいですね。

ーー12月には東京、大阪で『メリーオドリマX’mas』が開催されます。テーマは「シッキン史上最も“踊りまくり”のダンスライブ」だとか。

shoji:2017年にビルボードで生バンドと一緒にライブ(『s**t kingz 10th anniversary show in Billboard Live』)をやったんですけど、12月のクリスマスライブは初めての”ダンスライブ”なんです。

kazuki:10年のキャリアのなかで、踊ってないのに、踊っているように見える技を身に付けてきて。たとえば去年の無言芝居(『The Library』)も、アクティング(演技)がダンスっぽく見えることもあったと思っているんですよ。それを踏まえて、今回のクリスマスライブでは、「自分たちが“踊りまくる”というショーをやったら、どうなるか」を汲み取っていただけたらなと。これまでに培ってきたものも使いながら、シンプルにダンスを見てもらいたいんですよね。

ーー「シッキンが本気で踊るとこうなる」というライブなんですね。

shoji:そうですね。ダンスの量がすごくて、「ちょっと休んだら?」って心配になるかもしれないです(笑)。

NOPPO:まだ具体的なことは言えないけど、ライブのなかで新しいことにもチャレンジしたいと思っているんですよ。

ーーリハのなかで、また新しいアイデアも生まれそうですね。

Oguri:そうですね。普段のリハのときも、何も考えずにスタジオに行って、4人で「さあ、どうする?」から始めることもあって。一人だったら「どうしよう……」と頭を抱えるかもしれないけど、「4人いるから大丈夫」と全員が思っているんですよね。さらに最近はいろんな方がお話をくれて、「ここにダンスを入れてほしいんですけど、どう料理しますか?」と投げてもらえることが増えて。この先も楽しみしかないですね。

(取材・文=森朋之/写真=池村隆司)

■ライブ情報
『メリーオドリマX’mas』
料金:全席指定7,300円(税込)
※4歳以上チケット必要/3歳以下入場不可
日時:
大阪:2019年12月17日(火)開場18:30 開演19:00
18日(水)開場18:30 開演19:00
東京:2019年12月20日(金)開場18:00 開演19:00
21日(土)開場17:00 開演18:00
会場:
<大阪>COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
<東京>LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

チケット情報:
最速オフィシャル先行:
2019年8月17日(土)12:00~2019年8月26日(月)23:59
※シットキングス公式LINEアカウントに友だち追加が必要(無料)
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一般発売日:2019年10月26日(土)10:00〜
<問合せ>
東京公演:キョードー横浜 045-671-9911(月〜土11:00〜18:00)
大阪公演:キョードーインフォメーション 0570-200-888 (全日10:00~18:00)
<主催>
東京公演:キョードー横浜
大阪公演:キョードーグループ
企画:株式会社S KAKERU
制作:株式会社インターグルーヴプロダクションズ

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