BTS、ITZY、チョンハ、IZ*ONE……『2019 MGMA』から振り返る上半期K-POPシーン

下半期は“プデュ”勢、“K-POPアベンジャーズ”の始動も

 『2019 GMGA』でパフォーミング・アーティスト賞、人気賞の2冠に輝いたIZ*ONEは人気バラエティ『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演するなど、日本での活動の場が音楽シーン以外にも広がっている。現在も十分人気のあるグループだが、日本のお茶の間へさらに浸透していくにはバラエティ力の高さも鍵となる。その点において十分すぎるほどのキャラクターが揃っているグループなだけに、ステージ以外の場を通して彼女たちの魅力がますます拡散されていきそうだ。ガールズグループでいうと、10月にはI.O.Iも9人のメンバーでカムバックする。残念ながらセンターのチョン・ソミと、WJSNのユ・ヨンジョンは不参加となるが、伝説のグループの再結成は見逃せない。

[M/V] SEVENTEEN(세븐틴) - HIT

 ボーイズグループは、上半期のGAONチャートでBTSに次ぐアルバムセールス3位を記録したSEVENTEENが、先日「HIT」で7カ月ぶりにカムバックを果たした。同曲は30カ国のiTunes K-POPチャートで1位に輝くという快挙ぶり。今年は2年ぶりのワールドツアーを開催し、10月・11月には日本でも公演が行われる。

[ENG sub] [TEASER] X1 데뷔 리얼리티 : X1 FLASH

 『PRODUCE X 101』からデビューが決まったX1も、8月27日のデビューに向けてティーザーが公開され、ますます熱い。同日にはライブ会場として韓国最大規模を誇る高尺スカイドームでショーコン(ショーケース&コンサート)が行われるが、こちらは全席ソールドアウト。派生グループ・BY9のデビューの行方も気になるところだ。なお、『PRODUCE X 101』で惜しくもデビューを逃したソン・ユビンとキム・グクホンはユニットでの活動が決定している。実力派の2人だけに、高いパフォーマンスに期待がかかる。

 全メンバーが兵役を終えたSUPER JUNIORも、この秋9人体制でのカムバックが予告されている。日本で行われたSMエンターテインメントの祭典『SMTOWN LIVE』でも持ち前のキャラクターで大盛況だった“お兄さん”たち。ベテランの貫禄とSJならではのサウンドで韓国歌謡界を盛り上げてくれそうだ。

 SMエンターテインメントといえば、新ユニット・SuperMが10月に米韓デビューを控えている。メンバーはSHINeeのテミン、EXOのベクヒョンとカイ、NCT 127のテヨンとマーク、WayVのルーカスとテンと、まさに“K-POPのアベンジャーズ”と称されるにふさわしい豪華な顔ぶれだ。各グループを応援するファンダムからは賛否両論のようだが、これだけのスタープレイヤーが揃うグループはそう見られないだろう。世界の音楽シーンにどんなアプローチをしていくのか、目が離せない。

■後藤涼子
編集・ライティングユニットomo!(オモ)として、ガイドブックや韓国エンタメ等の書籍・雑誌・コンテンツ制作に携わる。日韓の俳優やアーティストのインタビュー、翻訳・通訳コーディネートも。著書に『Seoul guide 24H』(朝日新聞出版)ほか。インスタグラムアカウント@ryoco_omo

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる