GLAYデビュー25周年、根強い人気の秘訣は? 楽曲とファンとの向き合い方から考える

GLAYメンバーのファンに対する誠実さ

 GLAYを語る上で外せないもう一つの魅力は、メンバーの人柄だろう。とにかくファンへの誠実な対応が素晴らしい。特にライブに関しては、“神対応”と呼ばれるエピソードが多い。有名なのは、2017年4月に開催した全国ツアーの金沢公演をJIRO(Ba)が体調不良で欠席したときの対応だ。演出を変更した上で残りの3人でのライブを開催し、さらに翌月に振替公演を実施。チケットを持っていればどちらのライブにも参加できるという、大盤振る舞いだった。2016年4月の熊本地震直後の熊本公演では、来場できなかったファンのために急きょニコニコ生放送で無料中継をしたこともあった。チケットを購入してライブを待つファンへ、その時できる最大限のことを、GLAYはいつも当たり前のようにやってのけた。

 また、GLAYの対応が素晴らしいのは、ライブだけではない。2017年12月には、自身の楽曲を結婚式などのブライダルで使用する場合に限り、著作隣接権を無償提供することを発表した。「結婚式という人生の素晴らしい舞台で自分達の曲を使用してもらえる事は大変喜ばしいことであり、それであれば自分達は無償提供したい」。常に斬新なアイデアを考え、実現してしまうGLAYは、まさにファンにとっての理想的なアーティスト像と言えるだろう。

 国民的人気バンドともなれば、ライブや新曲のリリースのペースが落ち着くアーティストも多い中、コンスタントに全国ツアーを重ね、名曲を世に送り出し続けるGLAY。25周年を迎えた今から好きになっても遅くない、そしていつまででも応援できるバンドだ。熱烈なファンはもちろん、それ以外の多くの人々の心にも、GLAYの音楽は染みわたっていくだろう。この先もずっと。

■南 明歩
ヴィジュアル系を聴いて育った平成生まれのライター。埼玉県出身。

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