赤頬思春期が語る、“感性”を信じたユニットの音楽性と日本デビューへの思い

赤頬思春期、日本デビューへの思い

私たちの感性を信じて活動している(ウ・ジユン) 

ーーでは、ちょっと質問の方向性を変えまして、ジユンさんからみた、ジヨンさんの魅力を教えてください。

[MV] BOL4(볼빨간사춘기) _ Travel(여행)

ジユン:私たちの歌詞はジヨンちゃんが書いているんですけど、バラードなんかは、自分のことのように私自身が切ない気分になるんですよ。私の気持ちを代弁してくれるような歌詞が多いんです。そこがすごいですよね。

ジヨン:ジユンちゃんは、ギターもベースもラップも、いろんなことができるんですよ。長所ですよね。あと、ダンスも上手です(笑)。

ジユン:頑張りま〜す! ダンスも好きだから(笑)。

ジヨン:えっ、またライブでやるの!?

ジユン:秘密です(笑)。

ーーははは(笑)。メロディアスで耳心地の良いサウンドに心を奪われましたが、日本デビュー盤となるアルバム『RED PLANET (JAPAN EDITION)』の聞きどころを教えてください。

ジヨン:そうですね、「宇宙をあげる」は話したから2曲目から話しますね。「好きだと言って」は学生時代を思い出しながら聴いてほしい曲です。心がときめくし笑みがこぼれてくる曲です。「喧嘩した日」は、恋人同士が喧嘩した時、プライドの高い女の子の気持ちを表現してます。「You(=I)」は、好きな人と似ていたい乙女心を表現しています。「意地悪」は、好きな人の周りにいる女性に意地悪をしたくなる気持ちを歌っています。嫉妬ですね(笑)。「私だけダメな恋」は、癒しを与えたい思いで書いた曲です。共感してほしいですね。

ジユン:ジヨンの言っている通りですね。あと、「You(=I)」はライブで盛り上がる曲なので、YouTubeで振り付けを観てライブの前に覚えておいてほしい曲です。うん、可愛い曲です。練習してきてください(笑)。

ーー「You(=I)」のピアノの流麗なメロディの流れ方は、ちょっとジヨンさんの好きなNujabesを感じましたよ。

ジヨン:おお、嬉しいですね。繰り返しのリフレインのサビが多いので、一緒に歌いやすい曲です。覚えやすい曲ですよね。

ーーもともと、自分たちがアーティスト活動をする上で影響を受けたリスペクトしているアーティストはいますか?

ジヨン:エイミー・ワインハウスが大好きなんです。彼女の人生自体は悲劇的だったかもしれないんですけど、でも、彼女の音楽は自由で率直で、わたしが目指している音楽の理想ですね。

ジユン:わたしは小さい頃からたくさん音楽を楽しんできました。そんな全てに影響を受けています。最近は、YouTubeやストリーミングなどでいろんなアーティストの作品を探して観るのが好きです。あ、特にThe1975が好きです。今度ライブにも行きますよ。

ーー日本語はどうやって勉強しているのですか?

ジヨン:まだまだちょっとちょっと(苦笑)。とても難しいですけど、楽しい言葉ですよね。これから頑張って勉強します(笑)。

ジユン:わたしは日本旅行が好きなので、よく日本には来ているんですよ。でも、まだちゃんと話せないんです。

ーーははは、ちゃんと喋れてますけどね(笑)。

ジヨン:ジユンちゃんは「生ビールひとつ!」、「生ビールおかわり」を覚えましたね(笑)。私たちが生ビール好きだから(笑)。

ジユン:最初に覚えた言葉です(笑)。

ーービールいいね。もうすぐ夏ですし。日本に来たらどんなところで楽しんだりするのですか?

ジヨン:ひとり旅が好きなんですけど、東京、京都、大阪、北海道、沖縄に行ったことがあります。沖縄では、「Bom」のMVを撮影しました。あと、新幹線で大阪に遊びに行ったら途中で故障してしまって、電車が5時間止まったことがあります。大変でしたぁ(苦笑)。

[MV] BOL4(볼빨간사춘기) _ Bom(나만, 봄)

ーーわぁ、旅行なのにそれは厳しいっすね(苦笑)。

ジヨン:50年ぶりの事故だと聞きました(苦笑)。でも、日本の方が助けてくれたので乗り切ることができました。

ジユン:わたしも、大阪、東京、京都、札幌、福岡、沖縄へ行きました。日本語で話すのが楽しいです。日本語と韓国語のちゃんぽんなんですけどね。

ーーそうだ、これ聞きたかったのですが、赤頬思春期の楽曲を聴いていると、歌い回し=メロディへの節のつけ方にこだわりを感じたのですが。

ジヨン:ありがとうございます。細かいところでは、メロディをしっかり伝えたいので、コードは4つぐらいしか使ってないんですよ。なので、繰り返しな曲が多いかもしれません。

ーーそこが踊りやすい理由でもありますね。

ジユン:私たちの感性を信じて活動しているので、こだわりというよりはやりたいことをそのまま出している感じですね。赤頬思春期の曲を大事に聴いてくれてありがとうございます。

ーー今後、赤頬思春期として、どんなグループを目指そうとしてますか?

ジヨン:これをしなければって思いは特にないんです。でも、“思春期”のような考え方で自分たちが歌いたい曲を自由に素直にやっていきたいですね。もともと、ジャンルに対しても制限を設けてないので、新しい試みをどんどんやっていきたいです。

(取材・文=ふくりゅう(音楽コンシェルジュ) /写真=三橋優美子)

■リリース情報
『RED PLANET (JAPAN EDITION)』
【初回限定盤】¥2,778(税抜)
※Photo Book(24P)封入
【通常盤】¥1,852(税抜)

[CD]※初回限定盤・通常盤共通
1. 宇宙をあげる
2. 好きだと言って
3. 喧嘩した日
4. You(=I)
5. 意地悪
6. 私だけダメな恋

[DVD] ※初回限定盤のみ
1.宇宙をあげる(Music Video)
2.宇宙をあげる(MV Making Movie)

オフィシャルサイト

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