ロイ-RöE-が語る、『ストロベリーナイト・サーガ』OP曲で貫いたクリエイティブへの強い意思

ロイ-RöE-が語る、『ストロベリーナイト・サーガ』OP曲で貫いたクリエイティブへの強い意思

 昨年10月に1st デジタルEP『ウカ*』でunBORDEからデビューを果たしたロイ-RöE-。ダークとポップを自然に共存させたサウンドメイク、繊細かつドラマティックなメロディライン、シリアスな感情を美しく描き出すリリックによって確実に注目度を高めている彼女から、1stデジタルシングル『VIOLATION*』が届けられた。

ロイ-RöE- VIOLATION* [Official Music Video] フジテレビ系ドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」オープニングテーマ

 ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)のオープニングテーマとして話題を集めているこの曲は、Face 2 fAKEとのコライト楽曲。鋭利なロック感と妖しいポップネスを共存させたトラック、ドラマの主人公・姫川玲子の目線とロイ自身の心象風景を重ねた歌詞を軸にした「VIOLATION*」は、クリエイター/シンガーとしての彼女の才能を改めて示すことになりそうだ。(森朋之)

 誰からも“ダサい”と思われたくない

ロイ-RöE-

ーーロイさんのクリエイティブの源泉について聞かせてください。歌詞に関しては文学作品からインスパイアされることが多いようですが、アレンジやサウンドメイクのルーツはどういうところなんですか?

ロイ-RöE-(以下、ロイ):インストや映画音楽が多いですね。もともと好きだったというより、音楽をやろうと決めてからしっかり聴き始めたんです。小説やエッセイを読むようになったのも歌詞を書くためだし。ステップアップが下手というか、遠回りすることが多いから、何をやるにも時間がかかるんですよ。機材の説明書も読むのに時間がかかって、遊びながら触っているうちにやり方を覚えていく感じなので。

ーー徒手空拳というか、本当に独学なんですね。

ロイ:そうですね。ギターをはじめたときも教本を買ってみたんですけど、専門用語がぜんぜんわからなくて。意味を調べてみたら、そこに書いてある用語もわからなかったから、読むのをやめて、とりあえずコードだけ覚えて。ドラムやベースのことも何も知らなかったので、はじめの頃に作ったデモがトリッキーすぎるんですよ(笑)。事務所の方に興味を持ってもらえたのは、そのおかげかもしれないですね。いま聴いても「これ、音楽なの?」という感じなので。

ーー音楽知識がなくて、感覚だけで作ったことが個性につながったのかも。

ロイ:音楽を続けていると、少しずつ知識が付いてくるじゃないですか。それはいい面もあるし、悲しい部分もあると思うんですよね。レコーディングのときに「こうしたい」と伝えたり、自分のイメージを共有するためには知識があったほうがいいんだけど、理論がわかっていないほうがおもしろいものが出来たりするので。自分のなかで駆け引きをしている感じですね。

ーーいずれにしても、ロイさん自身がクリエイティブの中心にいるということですよね。

ロイ:完璧主義なのかもしれないですね。アレンジもすべて自分が関わっているから、ちょっとした変化もすぐにわかりますね。「ここにノイズを入れたんですけど、どこに行っちゃいました?」とか(笑)。どのアーティスト、どのクリエイターからも「ダサい」と思われたくないという気持ちもあって。ひとつの曲に対して、ミュージシャンは「いい」と思っても、詩人の人が聴いたら「ダサい歌詞」ということもあるかもしれないなって。そう思われてしまったらしょうがないけど、ひとつひとつの作品に対して、「勝負!」というか、ケンカを売ってる感じはあるかも(笑)。自分の過去をすべて誇れるものにしたいですからね。

ーーなるほど。最近も制作のために映画を観たり、本を読んだりしてますか?

ロイ:音楽を始めた頃みたいに意識的にやっているわけではないんですけど、無意識のうちにやってますね。何をしても、何を観ても、自分の表現と絡めてしまうというか。お笑いを観ていても、「この演出、何かに取り入れれないかな」とか。服を買いに行っても、「この刺繍みたいな曲を作ってみたい」と思ったり。テレビのバラエティなんかも、「この人のコメントはいいな。どこがいいんだろう?」とかね(笑)。性格が悪そうな人が出ていても、「こういうキャラクターの人を歌詞に登場させたらおもしろいかも」と思ってメモしたり。映画なんて特にそうで、音楽、声、衣装、映像とか、芸術が集まっているじゃないですか。頭を空っぽにして楽しめるのは、『ドラゴンボール』かな。あとは『NARUTO-ナルト-』とか。バトルものは、ロイの音楽とだいぶ遠いので(笑)。

ーー確かに(笑)。他のアーティストのライブを観に行くことは?

ロイ:あまりないかも。いいライブを観ると、ジェラシーを感じちゃうんですよ。テレビの音楽番組もそう。嫉妬しちゃうんです。

ーージェラシーを感じるって、はっきり口にできるのはすごいと思います。

ロイ:そうなのかな? アーティストの方に対するリスペクトがあるから言えるのかもしれないですね、たぶん。恋愛だったら、そうはいかないじゃないですか。好きな男性と仲良くしている女の子に対して、「あの子にジェラシーを感じる」とは言えないので(笑)。

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