Mom、SASUKE、Mega Shinnosuke……クリエイティブ力に長けた新世代ミュージシャンに注目

 最後に紹介するのは、5月10日に「O.W.A.」を再リリースした現在18歳のMega Shinnosuke。福岡を拠点に活動するバンド、Fow two.の中心人物(当時はメガシンノスケ名義)だった彼は、昨年11月に2曲入りのミニEP『momo』をリリース。TempalayのAAAMYYYがコーラスで参加し、kiki vivi lily × SUKISHAの『Rainbow Town』や、illmoreの1stアルバム『ivy』を手がけたm2nがアートワークを担当し話題となった。

 今回リリースされた「O.W.A.」は、そんな彼がFow two.名義で昨年3月にリリースした自主制作盤『me me glue.』収録曲のセルフカバー。オリジナル曲のMVが、「諸事情」により削除を余儀なくされたため再制作されたものである。新たなMVのディレクターには、高校2年生の映像作家マルルーンを起用。iPhoneにより撮影が行われ、ぱいぱいでか美や眉村ちあき、フワちゃん、ぼく脳など、かねてから交流のある人物を多数出演させたにも関わらず、総制作費が15000円と破格だったことも大きな話題を集めた。もちろん、マルルーンによるサイケデリックかつポップな映像も要注目である。

Mega Shinnosuke – O.W.A.(Official Music Video)

 以上、駆け足だが3人の新世代アーティストを紹介した。前述したように「テクノロジーの進化」や「SNSの普及」などにより、誰もが手軽にクリエイティブを行えるようになった令和の時代。デジタルネイティブ以降の新世代による全く新しい作品が、今後もさらに増えていくことは間違いないだろう。

■黒田隆憲
ライター、カメラマン、DJ。90年代後半にロックバンドCOKEBERRYでメジャー・デビュー。山下達郎の『サンデー・ソングブック』で紹介され話題に。ライターとしては、スタジオワークの経験を活かし、楽器や機材に精通した文章に定評がある。2013年には、世界で唯一の「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン公認カメラマン」として世界各地で撮影をおこなった。主な共著に『シューゲイザー・ディスクガイド』『ビートルズの遺伝子ディスクガイド』、著著に『プライベート・スタジオ作曲術』『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』『メロディがひらめくとき』など。

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