アジカン、ヒゲダン、KEYTALK……バンドの個性と最新モードを実感できる新作

神様、僕は気づいてしまった『20XX』(通常盤)

 2017年5月にシングル『CQCQ』でメジャーデビューを果たした神様、僕は気づいてしまったの1stフルアルバム『20XX』。「UNHAPPY CLUB」(テレビ東京系ドラマ『警視庁ゼロ係〜生活安定課なんでも相談室〜 THIRD SEASON』主題歌)、「匿名」「ストレイシープ」(映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』挿入歌)を含む本作には、ヘビィロックからエレクトロまでをカバーする高度にして広範囲な音楽的メソッド、メンバー個々の優れたプレイヤビリティ、そして、孤独、メンヘラ、終末観といったダークな世界観をポジティブに転化するような歌詞の世界など、このバンドのオリジナリティがたっぷりと描かれている。メインコンポーザーの東野へいと(Gt)を中心に、どこのだれか(Vo/Gt)、和泉りゅーしん(Ba)の楽曲も収録されるなど、ロックバンドとしての一体感が感じられるのも本作の魅力だ。

神様、僕は気づいてしまった – 20XX

SIX LOUNGE『天使のスーツケース』(通常盤)

 生々しさがほとばしるバンドサウンド、日本語の響きを活かした楽曲によって、“日本のロックンロールの新たな後継者”と称される3ピースバンド・SIX LOUNGE。ニューシングル表題曲「天使のスーツケース」は、どこまでも性急に突っ走るビート、昭和の歌謡曲にも通じる叙情的なメロディ、〈スーツケースにガラクタぶち込んで/街を抜け出す〉から始まる映像的な歌詞など、このバンドの独創性がダイレクトに刻まれたロックナンバーに仕上がっている。ライブの臨場感をリアルに伝えるサウンドメイク、感情をむき出しにしたボーカルも絶品。6月にはZepp Fukuoka、新木場STUDIO COASTでワンマンライブを行うなどライブの規模も拡大しているが、新たなアンセムと呼びべき「天使のスーツケース」によって彼らは、さらに上のステージに駆け上がることになりそうだ。

SIX LOUNGE single「天使のスーツケース」トレーラー映像

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

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