Kis-My-Ft2、Da-iCE、XOX、MADKID、ヒプノシスマイク……男性グループ新作の作家陣に注目

MADKID『CIRCUS』(Type-A)

 3ボーカル、2ラッパーによる5人組のDANCE&VOCALユニット・MADKIDはデビュー以来、すべての楽曲をメンバー自身が制作。シングル曲「Never going back」「Summer Time」「RISE」を含む1stフルアルバム『CIRCUS』には、彼らのクリエイターとしての才能とセンスがふんだんに盛り込まれている。特に印象的なのは、オープニングを飾る「CIRCUS」。物語のはじまりを告げるようなSE、高揚的なダンストラックとドープなヒップホップが交互に繰り返される構成、自在に繰り出されるメンバーのラップ、ボーカルを含め、このユニットの独創性が強く反映されたナンバーだ。TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第2クールOPテーマとして制作された「FAITH」は、生楽器の響きを活かしたロックチューン。この音楽性の広さもMADKIDの武器だろう。

MADKID / FAITH ('The Rising of the Shield Hero' 2nd Season Opening Theme)

ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-『Enter the Hypnosis Microphone』(通常盤)

 “総勢12人の男性キャラクターが4チームに分かれラップミュージックとともにバトルを繰り広げる”という設定のプロジェクト・ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-。簡単にいうと“人気声優がラップする”ということなのだが、プロデューサー、トラックメイカーにZeebra、KEN THE 390、サイプレス上野などが参加し、凄まじいクオリティを実現。1stフルアルバム『Enter the Hypnosis Microphone』にもポチョムキン(餓鬼レンジャー)、三浦康嗣(口ロロ)、弥之助(AFRO PARKER)、SANABAGUN.の岩間俊樹と大林亮三、ラッパ我リヤのMr.Qなどが作家陣に加わり、声優たちの高いスキルを活かした本格的なラップを堪能できるエンターテインメント作品へと結実させている。

ヒプノシスマイク 1st Full Album「Enter the Hypnosis Microphone」ダイジェストトレーラー

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

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