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88risingがアジアンカルチャーの可能性を世界に突きつける ドキュメンタリー映画を見て

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 88risingのドキュメンタリー映画『Asia Rising: The Next Generation of Hip Hop』は、あらゆる意味で次世代のヒップホップのあり方を世界中に突きつける作品だった。

 CEOであるショーン・ミヤシロの言葉を借りるなら、“アジアのカルチャーを讃えながら、人々を楽しませるコンテンツを生み出すエンターテインメントカンパニー”である88risingは、インターネットを駆使してアジアの新たな才能を次々と発掘し、音楽レーベル/プロダクションとして独自のカラーを確立。様々な企業と手を取り合いながらその規模を拡大し、今や世界を席巻する勢いになりつつある。(参考:88rising CEO ショーン・ミヤシロが語る、アジアンカルチャーの未来「お互いを認め合うことで世界は進んでいく」

 RED BULLのサポートを受けて制作された『Asia Rising: The Next Generation of Hip Hop』は、そんな88risingの軌跡を辿ると同時に、今まさに日本の地方から世界へ羽ばたこうとするAwichやJin Doggといったアーティストの人生にもフォーカスし、改めてその哲学を提示した映画である。

Asia Rising: The Next Generation Of Hip Hop | Full Movie | Red Bull Music

 テクノロジーの発展を視野に入れながら、現代のグローバルな音楽シーンの潮流を追うデジタル音楽ジャーナリストのジェイ・コウガミ氏は、本作で示された88risingのアティテュードを次のように評価している。

「まず驚かされるのは、音楽ドキュメンタリー映画としてのクオリティの高さ。88risingはレコードレーベルとしての機能だけではなく、コンテンツ制作の機能があり、特に映像制作に関しては非常にハイレベル。しかも、これだけボリュームのある作品をネットに無料で公開してしまう。CEOのショーン・ミヤシロにインタビューを行った際、彼は映像に関して『トラディショナルではない形での新しい提供の仕方を探している』と語っていました。今回の作品は、これまで様々なカルチャーをサポートしてきたRED BULLとのパートナーシップを含めて、従来的な方法論に縛られない88risingらしいプロジェクトであり、彼らが今までにないエンターテインメントカンパニーであるとの印象を強くしました」

 沖縄をベースに活動するAwich、大阪をベースに活動するJin Doggをフォーカスしたことについては、「88risingが大切にしているものが伝わる」と評する。

「自社の所属アーティストだけではなく、日本のローカルで活躍するヒップホップアーティストをフックアップして、その人生や文化的背景とともに切り取って紹介したところに、88risingの理念が色濃く出ています。単純にアジア人だからというのではなく、地域性に根ざした音楽を発信しているアーティストへの敬意があり、そういう風にして新しい音楽を見つけるのは面白いことなんだということを、視聴者にも追体験させてくれます。AwichやJin Doggを仲間や家族についてのリアルなエピソードとともに紹介して、彼らの人生がその音楽性と分かち難く結びついていることを示す。結果として、彼らの音楽がより説得力を増す。音楽だけでもなく、映像だけでもなく、全てを引っくるめて“88risingのヒップホップ”を主張をしていて、そこに感銘を受けました」

      

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