Mrs. GREEN APPLE、Czecho No Republic、集団行動……バンド発のポップミュージック

 エンターテインメント性に溢れた音楽性でバンドシーンの新たな潮流を生み出しているMrs. GREEN APPLE、海外のインディーロックと同期しつつ、独自のポップセンスを発揮しているCzecho No Republicなど、“バンド発のポップミュージック”を楽しめる新作を紹介。優れたポップネスと生々しいバンドサウンドの融合を堪能してほしい。

Mrs. GREEN APPLE『僕のこと』(通常盤)

 2019年第1弾シングル『僕のこと』がオリコン初登場4位、同時発売のライブ映像作品『ENSEMBLE TOUR ~ソワレ・ドゥ・ラ・ブリュ~』はDVD総合チャートで初登場2位を記録、さらに台湾の音楽イベントに初めて出演するなど、順調な活動を続けているMrs. GREEN APPLEのニューシングル表題曲「ロマンチシズム」は、エディットされたギターフレーズを軸にしたAメロ〜なめらかなアルペジオを配したブリッジ〜高揚感溢れるメロディが響き渡るサビを融合させたポップチューン。幅広い音楽要素を1曲のなかに織り込み、全方位のリスナーにアピールしつつ、バンドとしての固有性をしっかりと根付かせた「ロマンチシズム」は、まさにMrs. GREEN APPLEの真骨頂だ。〈偶然?必然?/ロマンスは突然/POPSは新鮮〉という確信的なラインも心に残る。

Mrs. GREEN APPLE – ロマンチシズム(Short Version)

Czecho No Republic『Odyssey』

 前作『旅に出る準備』(2018年)と今回のEP『Odyssey』を伴った全国ツアーで“4人体制でのリスタート”を明確に示したCzecho No Republic。約1年ぶりのリリースとなる今作は、『Odyssey』というタイトル通り、”長い冒険の旅(のはじまり)”を感じさせる作品となった。カントリーのテイストを取り入れた「STAR」、煌びやかなエレクトロサウンドが響き渡る「Everything」、バウンシーに飛び跳ねるビートと明るいメロディが気持ち良く広がる「Wake Up!」など、奔放にして斬新なポップフレイバーも楽しいが、特筆すべきは、リスナーに寄り添い、徹底してポジティブに振り切った歌詞。〈大丈夫かな?って/心配したわ/愛の人だから 故 気がかりで〉(「オッデセイ」)というフレーズからは、現在の4人のモードがはっきりと伝わってくる。

Czecho No Republic / Everything

集団行動『SUPER MUSIC』(通常盤)

 最新鋭のエレクトロとキャッチーなJ-POP感を融合させた表題曲「SUPER MUSIC」、ニューウェイブの要素を取り入れた「テレビジョン」、ハッピーで素朴なロックンロールナンバー「セダン」など、古今東西のポップスのエッセンスを偏りなく反映させた“ポップ見本市”と称したくなる集団行動の3rdアルバム。真部脩一(Gt)の奥深い音楽知識と卓越したソングライティングはもちろん、本作の軸を担っているのは齋藤里菜(Vo)のボーカルだ。幅広いジャンルの楽曲に挑戦することで、(優れたポップスに必要不可欠な)“個性と魅力をあわせ持ったシンガー像”をしっかりと打ち立てている。制作中は迷いに迷ってダークサイドに落ちることもあったというが、本作によって彼女は驚異的なステップアップを果たしたと言っていいだろう。

集団行動 / 「1999」Music Video(Short ver.)

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