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荻原梓のチャート一刀両断!

祭nine.が『デュエル・マスターズ!』OPで通算2作目の1位獲得 歴代主題歌を一挙紹介

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参考:2019年04月01日付週間シングルランキング(2019年03月18日~2019年03月24日・ORICON NEWS)

 最新のオリコン週間シングルランキングは、祭nine.『有超天シューター』が75,020枚を売り上げ1位を記録。続いてBiS『Are you ready?』が35,609枚で2位、パク・ボゴム『Bloomin’』が26,873枚で3位という結果になった。祭nine.はこれで通算2作目の1位獲得となる。

祭nine.『有超天シューター』(パターンA)

 祭nine.は名古屋を拠点として活動する男性グループ・BOYS AND MENの弟分的存在。2017年にデビューし、今作が4枚目のシングルとなる。作詞はYUMIKO、作曲はYUXSE、編曲は小高光太郎がそれぞれ担当し、歌詞に〈男たるものは でかい夢 撃ちにゆくのさ〉とあるように、夢へ向かって力強く進もうといったメッセージを持った楽曲に仕上がっている。トランシーな電子音と和楽器の音色が散りばめられた“アゲアゲ”なダンスチューンだ。

 さて、この「有超天シューター」はテレビアニメ『デュエル・マスターズ!』(テレビ東京系)のオープニングテーマである。『デュエルマスターズ』シリーズは2002年より放送が開始され、15年以上続く人気アニメだ。『デュエルマスターズ』の主題歌と言えば、今曲のように夢に向かって突き進むようなストレートなロックテイスト、かつ、アッパーな楽曲が多い印象がある。今作のオリコン1位を機にそんなデュエルマスターズシリーズの歴代主題歌を振り返ってみよう。

初期の主題歌を通して徐々に出来上がった“型”

デュエル・マスターズ/デュエル・マスターズ チャージ

「夢が叶うとき」
作詞:Nao 作曲・編曲:五十嵐”IGAO”淳一 歌:Nao

 2002年放送開始の記念すべき初代『デュエル・マスターズ』と2004年放送開始の『デュエル・マスターズ チャージ』は同じ主題歌「夢が叶うとき」を使用。ヘヴィかつ疾走感あるバッキングとギターの高らかな響きに、Naoによる伸びのあるボーカルが合わさり爽快感MAXの一曲に仕上がっている。ビーイング系のサウンドからT-SQUAREのようなJフュージョンバンドまでを彷彿とさせるサウンドスケープは、今聴くとどことなくセンチメンタルな気分を誘う。当シリーズ主題歌の音楽性の根幹には、こうした80〜90年代のバンドサウンドが下地にある。

新星輝デュエル・マスターズ フラッシュ

「輝く瞬間」
作詞:marf 作曲・編曲:P-H-A-T 歌:マサノスケ

 2006年放送開始の『新星輝デュエル・マスターズ フラッシュ』の主題歌「輝く瞬間」は、全編に配されたフューチャリスティックな電子音と随所に挟まれる力強い〈フラッシュ!〉が特徴の一曲。この破裂するような〈フラッシュ!〉の叫びにこそ、その後エクストリーム化していく本シリーズ主題歌の傾向の一端を垣間見ることができる。そして、その後の本シリーズ主題歌では定番化していくこととなる。また、〈自分を信じて進め〉〈走り続けろ〉という歌詞の力強いメッセージは『デュエルマスターズ』シリーズ全作に通底してあるテーマだ。

ゼロ デュエル・マスターズ

「今!始まる勇気」
作詞:アンネ 作曲・編曲:明石昌夫 歌:Rey

 2007年放送開始の『ゼロ デュエル・マスターズ』の主題歌「今!始まる勇気」は、B’zやSIAM SHADE、Janne Da Arcといったアーティストの楽曲制作に携わってきた明石昌夫が作編を担当。メロや歌い方にほんのりとV系の香りを滲ませつつ、前作の〈フラッシュ!〉同様にアニメタイトルの一部である〈ゼロ!〉を何度も繰り返す“合いの手”が小気味良い。

デュエル・マスターズ ゼロ

「魂 召喚!」
作詞:原田謙太 作曲・編曲:明石昌夫 歌:Rey

 『ゼロ デュエル・マスターズ』の続編として2007年10月から放送開始した『デュエル・マスターズ ゼロ』の主題歌「魂 召喚!」は、前作から引き続き明石昌夫が作編を担当している。これまでの主題歌はアニメに寄り添いつつも楽曲単体で成立する作りであったが、この曲では歌い出しが〈D・U・E・L MASTERS!〉とあり、さらに“召喚”という単語が使用されるなど、掛け声以外で初めてアニメにまつわる言葉が歌詞に取り入れられた。また、これまでにあった〈フラッシュ!〉〈ゼロ!〉とは異なり、この曲で繰り広げられる〈アタック!〉〈ブレイク!〉といった合いの手は大人数によるもののため、より楽曲のメッセージ性に“仲間”感が増している。

“型”を踏まえて試行錯誤が繰り返される

 未来へ進もうというポジティブなメッセージ、タイトルを強く叫ぶ楽曲構成、爽快なロックサウンド……徐々に出来上がったこうした“型”を踏まえて『デュエル・マスターズ クロス』以降、試行錯誤が繰り返される。また、この時期からエンディング主題歌が加えられたり、前期/後期と分けられるなど、より多くの楽曲が関わるようになった結果、これまでにない斬新な作りの楽曲も登場する。

デュエル・マスターズ クロス

「心 クロス!」
作詞:sora 作曲・編曲:五十嵐”IGAO”淳一 歌:lovebites

 現在活躍中の女性メタルバンド・LOVEBITESではない方のバンド・lovebitesが歌った「心 クロス!」は、2008年から2010年にかけて放送された『デュエル・マスターズ クロス』の主題歌。Aメロでクリーチャーを列挙してBメロへなだれ込むスタイルは、子供向けアニメとしてはありそうでなかった斬新な作り。作曲は初代主題歌を手掛けた五十嵐”IGAO”淳一に回帰。シリーズ切ってのキャッチーなサビと、アツい楽曲展開が魅力の名曲だ。

デュエル・マスターズ クロスショック

前期「勇気のチカラ」
作詞:sora 作曲・編曲:五十嵐”IGAO”淳一 歌:everset

後期「My Only Dream」
作詞・作曲:KYOHEI 編曲:Motoki Matsuoka、KYOHEI、Takahiro Ito 歌:Honey L Days

 2010年放送開始の『デュエル・マスターズ クロスショック』の主題歌は、引き続き五十嵐”IGAO”淳一の作曲でeversetによる歌唱が魅力の「勇気のチカラ」と、2人組ボーカルユニット・Honey L Daysによる「My Only Dream」の2曲。〈クロス〉と〈ショック〉が交互に繰り出されるパワフルな前者に対して、王道の疾走ロックチューンの後者という対比が面白い。

デュエル・マスターズ ビクトリー

OP「Myビクトリー!」
作詞:rui 作曲・編曲:五十嵐”IGAO”淳一 歌:デュエル・ヒーロー ユウ&アツト

ED「召喚最強ブイ!」
作詞:rui 作曲・編曲:五十嵐”IGAO”淳一 歌:デュエル・ヒーロー ユウ&アツト

 2011年に放送開始した『デュエル・マスターズ ビクトリー』からエンディング主題歌も登場し、さらにアニメ作品内のキャラクターであるユウ&アツトが歌唱担当。オープニングテーマ「Myビクトリー!」の冒頭の〈ブイ!ブイ!ブイ!ビクトリー!〉は非常に力強く、勢いがある。キャラソン化したこと、タイトルを力強く連呼させたこと、リズムにスカ的なアプローチを取り入れたことなど、それまでになかった傾向が現れはじめた。アニソンシーンに情報密度の高い楽曲が増えていく中、本シリーズも例に漏れずその流れを組んでいる。その明確な“分岐点”と言える一曲だ。

デュエル・マスターズ ビクトリーV

OP「鬼最強ビクトリー」
作詞:高杉美緒、栗林美智瑠 作曲・編曲:持田裕輔 歌:デュエル・ヒーロー ユウ&アツト

ED「ミラクル☆ビクトリー」
作詞:高杉美緒、栗林美智瑠 作曲・編曲:持田裕輔 歌:デュエル・ヒーロー ユウ&アツト

 2012年放送開始の『デュエル・マスターズ ビクトリーV』のオープニングテーマ「鬼最強ビクトリー」では三三七拍子を少し変形させたような〈VVV VVV めざせビクトリー!〉でスタートを畳み掛ける。前作「Myビクトリー!」で現れた傾向をさらに推し進め、さらに電子音を大胆に取り入れたことで結果的にポップな印象にまとまっている。

デュエル・マスターズ ビクトリーV3

OP「スタート革命」
作詞・作曲:Charm 編曲:Hemenway 歌:ヘメンウェイ

ED「ハチャメチャ・オレ!キング」
作詞:CHiCO、持田裕輔 作曲:持田裕輔 編曲:Yousuke Mochida 歌:デュエル・ヒーロー ユウ&アツト

 2013年放送の『デュエル・マスターズ ビクトリーV3』のオープニングテーマはロックバンド、Hemenwayによる「スタート革命」。それまでの流れを断ち切るようにクリーントーンのギターの響きとクールに歌うボーカルが印象的なロックチューン。疾走感あるリズム隊に未来系の歌詞、爽やかな読後感。対して、エンディングテーマの「ハチャメチャ・オレ!キング」はそれまでの傾向を組む快作だ。

      

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