『AKB48選抜総選挙』2019年は開催見送り 指原莉乃のコメントからグループへの影響を考える
もし、来年総選挙が開催されると仮定すれば、会場問題が課題に挙がってくるだろう。2020年は東京オリンピックが開催される年であり、総選挙の開催はオリンピックが始まる前月。東京都内はまず会場を使用するのは困難であり、使用会場はほか都市で探すことになってくることは容易に想像できる。正直、オリンピックムード一色の中、総選挙を開催するというのもあまりイメージできない。仮に来年も開催が見送りとなれば、2021年には4月に宮脇、矢吹、本田のIZ*ONE専任が解除となり、それぞれのグループへ大きな戦力として戻ってくることになる。タイミングとしても総選挙前のベストな時期。あくまで個人的な予想だが、総選挙再開は2021年なのではないかと想像する。
また、総選挙が開催見送りになることで、AKB48のシングルにも影響が及んでくる。「いつもと変わらぬ“春シングルフォーマット”です。もうできちゃってるよね。春はこう、秋はこうって。」というのは、AKB48『ジワるDAYS』での指原のインタビュー(ナタリー 指原莉乃インタビュー)からの発言。ここ数年のAKB48のシングルリリースを下記にまとめてみた。
2016年
43rd『君はメロディー』(3月9日)
44th『翼はいらない』(6月1日)※総選挙投票券封入
45th『LOVE TRIP/しあわせを分けなさい』(8月31日)※総選挙1位指原莉乃センター
46th『ハイテンション』(11月16日)※島崎遥香卒業センター
2017年
47th『シュートサイン』(3月15日)※小嶋陽菜卒業センター
48th『願いごとの持ち腐れ』(5月31日)※総選挙投票券封入
49th『#好きなんだ』(8月30日)※総選挙1位指原莉乃センター
50th『11月のアンクレット』(11月22日)※渡辺麻友卒業センター
2018年
51st『ジャーバージャ』(3月14日)
52nd『Teacher Teacher』(5月30日)※総選挙投票券封入
53rd『センチメンタルトレイン』(9月19日)※総選挙1位松井珠理奈センター
54th『NO WAY MAN』(11月28日)※IZ*ONE専属宮脇咲良センター
2019年
55th『ジワるDAYS』(3月13日)※指原莉乃卒業センター
AKB48は毎年ほぼ同時期にシングルをリリースしており、5月頃に総選挙投票券が封入されたシングル、8月頃に総選挙選抜シングルというローテーションを繰り返している。総選挙が開催見送りになることで、総選挙選抜シングルはなくなり、代わりに新たなメンバーがセンターに抜擢される可能性は大いにありえる。『君はメロディー』では宮脇、『翼はいらない』では向井地美音、『ジャーバージャ』では岡田奈々、『Teacher Teacher』では小栗有以がセンターを務め、総選挙選抜シングルと卒業シングルの隙間で新たなメンバーにスポットを当ててきた。8月にはまたAKB48グループ内が激変している可能性もあるが、総選挙で陽の目を浴びることができなかったメンバーに大きなチャンスが舞い込むことを期待したい。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter