KinKi Kids、嵐、関ジャニ∞……ジャニーズグループの5大ドームツアー成功に求められるスキル
季節はすっかり春。春から夏にかけては、ジャニーズグループのツアーが活発に行なわれる時期だ。すでにツアーをスタートさせたり、日程を発表したりしているジャニーズグループも少なくない。先日も、Kis-My-Ft2がドームツアーを行なうことを発表した。ドームでツアーを行なえることは、トップアイドルの証。中でも、KinKi Kids、嵐、関ジャニ∞はこれまで5大ドームツアーを成功させてきた。人気グループが名を連ねているが、5大ドームツアー開催に求められるスキルとは何だろうか。それぞれのグループの特徴と共に考えてみたいと思う。
KinKi Kids
東京ドームと京セラドーム大阪の2大ドームツアーのイメージが強いKinKi Kids。彼らが5大ドームツアーを行なったのは、2002年から2003年の『KinKi Kids DOME F Concert〜Fun Fan Forever〜』(追加公演『KinKi Kids DOME F Concert~Fun Fan Forever 永遠のBLOODS~』を含む)だ。たった2人で5大ドームを行なえる理由は、なんと言ってもアーティストスキルの高さではないだろうか。KinKi Kidsがデビューから40作品連続でオリコンチャート1位を獲得し、ギネス記録を保持しているのは周知の事実だろう。これは単に人気があるだけでは成し得ない記録である。松本隆作詞、山下達郎作編曲のデビュー曲「硝子の少年」や、久保田利伸が作詞作曲に携わった最新シングル表題曲「会いたい、会いたい、会えない。」のように有名アーティストとタッグを組むことも少なくないが、「Family 〜ひとつになること」や「Topaz Love」のようにKinKi Kids2人で曲を作ることもある。そして、いずれもTV番組などで披露しており、ファンでなくても一度は耳にしたことがあるはずだ。これは、彼らがパフォーマンススキルも然ることながら、作詞・作曲センスも持ち合わせている証拠だろう。アイドルとしての魅力だけではなく、アーティストとしても類まれなる才能を持つ彼ら。この先再び5大ドームツアーを開催する可能性もありそうだ。
嵐
史上初の7年連続5大ドームツアーを行なっている嵐。現在も、5会場50公演という史上最大規模のツアー『ARASHI Anniversary Tour 5×20』の真っ最中である。これまで複数回5大ドームツアーを行なっている嵐が、毎年多くの観客を集められるのはコンサートの構成力に秘密があるのではないだろうか。嵐のコンサートはメンバーの松本潤を中心に、構成や演出、振り付けなどに関わり、作り上げていっていることは有名だ。トップアイドルらしさを感じさせる豪華な演出、新旧名曲を織り交ぜたセットリスト、メンバーの素を感じられるMC……。誰もが楽しめる構成になっているのである。以前SNSで嵐ファンが「嵐のコンサートはファンだけが楽しむコンサートではない」と言っているのを目にしたことがある。まさにその通り。抜群に知名度が高い彼らだからこそ、様々な人がコンサートに足を運ぶ。「来る人全員を楽しませたい」、そんな気持ちがコンサート内容からひしひしと伝わってくる。その姿勢こそが、彼らが長年5大ドームツアーを行なえている理由の1つなのではないだろうか。