飯田里穂、思い出の場所で交わした“ただいまとおかえり” 2年ぶりに立ったライブのステージ
アンコールでは、観客と「ただいま」「おかえり」とやりとりした後、改めて、観客に向けて、感謝の気持ちを伝えた。
「『Re:start』の歌詞にもただいまとおかえりという言葉があって。やっと音楽活動がリスタートできるっていう気持ちを込めた歌だったんですけど、こんなにもただいまとおかえりという言葉が浸透してる場所は、家族以外にないです。今は家に帰っても、誰もいないから、いつも自分一人でただいま、おかえりって言ってるので(笑)、ここで言ってもらえて本当に嬉しいです。私は一回、こうして歌う場所がなくなってしまって。ライブができない間にも時代は回っていくし、忘れられちゃったらどうしようって、いろんな不安の渦が巻いていたんですけど、改めて、ただいまとおかえりを交わせる場所ができて、私、ここにいてもいいんだって居場所を感じることができました。本当にありがとうございます。そして、『Re:start』の歌詞にも書きましたが、ここがゴールではなくて、ここからどんどん世界を広げていくという前向きなことを書いたので、これからもその歌詞に沿えるように、頑張っていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします」
新たな決意に大きな拍手と「りっぴー、ありがとう!」との声が上がるなか、最後に観客ひとりひとりに向かって笑顔で手を振りながら、ツアーのタイトル曲でもある「Special days」を爽やかに力強く歌いあげ、明るく可愛い等身大の笑顔を届けたライブの幕は閉じた。そして、バンドメンバー4人の背中に書かれた<お/かえ/りっ/ぴー>という文字とともに記念撮影が行われ、りっぴーは「みんなの顔を見て、これからもっと頑張ろう、もっともっと歌っていこう、もっともっと伝えていこうと思いました。20年目、皆さんといっぱいお祝いしたいと思います。これからも一歩ずつやっていきたいと思います」と語り、“TT兄弟”ならぬ、“Pi、Pi、PiPi”と歌いながら、笑いの渦の中でステージをあとにした。
■永堀アツオ
フリーライター。音楽雑誌「音楽と人」「MyGirl」、ファッション雑誌「SPRiNG」「Steady」「FINEBOYS」などでレギュラー執筆中。「リスアニ!」「mini」「DIGA」「music UP’s」「7ぴあ」「エンタメステーション 」「CINRA」「barks」「EMTG」「mu-mo」「SPICE」「DeVIEW」などでも執筆。