ONE OK ROCK、『Eye of the Storm』が日本の音楽シーンに与える影響 チャート1位機に考察

 ギター主体の音楽が元気な日本ではピンと来ないですよね。それを最も日本で人気のあるバンドのひとつであるONE OK ROCKが教えてくれている。本気で「ちがうんだよ」と示し始めた。そんな作品を今現在20万人以上のリスナーが支持している。これはいったいどんな未来につながるのでしょうか。

 ONE OK ROCKをきっかけに、海外の最新チャートに開眼していく人は多々いるでしょう。また日本の現状が違うからこそ、ロックバンド=生音主義をより頑なにする人もいるのかもしれない。どちらのきっかけにもなりうるのが『Eye of the Storm』。また、頻繁に出てくる日本語の歌唱を“USシーンで注目を浴びるアジアン・カルチャー”の一環として捉えれば、韓国語のラップを積極的に押し出しているK-POPとの繋がりも見えてくる。小さなムラ社会の出来事ではない、20万枚超えのセールスだからこそ、広がり方は無限大です。この作品をどう受け止めるか。これは日本の音楽の未来に関して、とても重要だという気がします。

■石井恵梨子
1977年石川県生まれ。投稿をきっかけに、97年より音楽雑誌に執筆活動を開始。パンク/ラウドロックを好む傍ら、ヒットチャート観察も趣味。現在「音楽と人」「SPA!」などに寄稿。

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