GALNERYUSはHR/HM界の至宝だーーEX THEATER ROPPONGIで目撃した“伝説の一夜”

GALNERYUS、15周年アニバーサリー公演レポ

 GALNERYUSは日本が世界に誇る、HR/HM界の至宝だ……観た者すべてがそう感じたのではないかと実感させられる、強烈かつ濃厚なライブだった。

 2月1日にEX THEATER ROPPONGIで開催されたGALNERYUSのライブ『GALNERYUS 15th Anniversary ~Radiance~ The Notes Of Our Glory』はそのタイトルのとおり、彼らのメジャーデビュー15周年を祝福する一夜限りの公演。15年間の活動の軌跡が集約されるだけでなく、今年1月に発表されたSYU(Gt)のソロアルバム『VORVADOS』からの楽曲も、アルバムに参加したゲストボーカルを多数迎え、バンドの創始者であるSYUがGALNERYUSとともに歩んできた道のりと未来に向けた新たな可能性を示唆する特別なものとなった。

SYU

 個人的には音響的に優れた会場のEX THEATER ROPPONGIで彼らの楽曲が鳴らされたとき、どのように響き、どのように伝わるのかにも興味があったこの日のライブ。SYUのアルバム『VORVADOS』の冒頭を飾るSE「VORVADOS」に続き公演のオープニングを飾ったのは、ドラマチックなファストチューン「REASON」。SYUのほかYUHKI(Key)TAKA(Ba)、FUMIYA(Dr)といったGALNERYUSの楽器隊が演奏する中、ステージにはアルバムで同曲を歌唱するFuki(Fuki Commune)が登場し、いきなり圧倒的な高音ロングトーンを響き渡らせる。この1曲が始まった時点で、当日のライブは大成功を収めることは間違いない……そう強く確信した。

Fuki

 Fukiは時にパワフル、時に優しく繊細な表情を見せる歌声で観客を惹きつけ、一番盛り上がるパートで驚異的なハイトーン&ビブラートで観る者を夢中にさせる。このライブでSYUの書く楽曲を小野“SHO”正利(Vo)以外のシンガーが歌う場面に久しぶりに遭遇したが、彼が手がける楽曲は「SYUならではのもの=GALNERYUSらしさ」を強く感じさせるものなのだと認識させられ、と同時にそういった楽曲を小野以外のシンガーがステージで歌唱する新鮮さも改めて味わえ、「実はこのライブって“GALNERYUSらしさ”を再定義する重要な一夜なんじゃないか?」と感じる瞬間も多々あった。

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