『ミルキィホームズ ファイナルライブ Q.E.D.』レポート
ミルキィホームズが最後まで貫いた“ミルキィらしさ” 笑顔で伝えた10年分の感謝とメッセージ
ミルキィホームズが1月28日、東京・日本武道館で『ミルキィホームズ ファイナルライブ Q.E.D.』を開催した。
ミルキィホームズは、三森すずこ(シャーロック・シェリンフォード役)、徳井青空(譲崎ネロ役)、佐々木未来(エルキュール・バートン役)、橘田いずみ(コーデリア・グラウカ役)による声優ユニット。2010年の結成以来、約10年にわたり声優ユニットの未開拓地を走り続けてきた。そんな彼女たちは、芸達者なメンバーによる抜群の“安定感”と、いつでも帰れる実家のような“安心感”を備えた数少ないユニットだった。たとえ何があろうとも、ミルキィホームズは待っていてくれる。これほど長く活動していれば、そんな気持ちにさせられたファンも少なくはないだろう。
その想いに精一杯応えてか、この日のライブは要所ごとにMCを挟みつつも、できるだけ多くの楽曲を披露しようという意向が見られた。ラストステージに相応しい盛大さを携えつつも、最後まで等身大のミルキィホームズを楽しむことができた。
1曲目のアニメ主題歌「正解はひとつ!じゃない!!」からはじまり、3曲連続でアッパーチューンを披露。なかでも、3曲目「びよんど THE ミルキィウェイ」は、この日、これからの方向性を提示した楽曲だろう。同楽曲の映像演出は、過去に放送されたアニメムービーで構成。なかでも、キャラクターたちが身体を張るなど、破天荒なシーンが寄せ集められていた。同時に、歌詞中にある〈バカになれ(わっしょーい)〉などのフレーズもエフェクトとして登場。映像とパフォーマンスが見事にリンクした、これまでの集大成に相応しいものだった。さらに「ミルキィ A GO GO」「ミルキィ100ワールド」「恋の調査報告書」「総天然色フルパワー」といった人気キラーチューンをショートメドレー形式で歌唱するなど、ライブ全体を通じての、“最後までファンを笑顔にさせる”というメッセージが伝わってきた。