南條愛乃、TVアニメ『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』EDテーマが映す人とネコの“理想的な関係”
南條愛乃が、2月6日に発売する新シングル『君のとなり わたしの場所』。同作の表題曲は、現在放送中のTVアニメ『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』(TOKYO MXほか)エンディングテーマに起用されている。
『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』は、原作・みなつき(皆月つなみ)、イラスト・二ツ家あすによる同名人気漫画のアニメ化作品。人付き合いが苦手なミステリー作家の朏素晴(CV:小野賢章)が、お姉さん気質な野良ネコのハル(CV:山崎はるか)を偶然に拾い、一緒に生活するハートフルストーリーだ。原作漫画の大きな特徴は、ひとつの出来事を素晴とハルによる双方の視点からザッピング形式で描くこと。この演出は、TVアニメ化に際しても引き継がれており、両者の平等な関係性を反映したものといえる。
そんな同アニメに寄り添うのが、南條の歌う「君のとなり わたしの場所」である。同楽曲は、南條が作詞、彼女と親交のある奥華子が作編曲を担当。大切な存在とのひと時にそっと寄り添うような、温かみに満ちたサウンドに仕上がっている。また、南條による歌詞はハルの視点から綴ったものに。自身のラジオ番組『真・ジョルメディア 南條さん、ラジオする!』(超!アニメディア)で同楽曲を紹介した際には、その印象についてコメント。ハルのお姉さんらしい、「〜してあげる」という口調の歌詞もまた、奥華子のアレンジによって不思議と上から目線には感じられないとのことだ。
これまでにも飼いネコを引き連れてメディアに登場するなど、大の愛猫家として知られる南條。そんな彼女がパートナーとの暮らしを歌った楽曲に、「NECOME」がある。「NECOME」は、2016年7月リリースの2ndアルバム『Nのハコ』収録曲。当時のアルバムコンセプトの関係から、南條は作詞に携わっておらず、彼女と付き合いの長いアーティストのrinoが、飼い猫の視点から“オフモード”の南條を描いた歌詞となっている。
実際に〈おしゃれ好きなのに その格好はなに?〉や〈名前を呼ぶ声 カラフルな指先〉といったフレーズを聴いていくと、リラックスした姿の南條が自然と頭に思い浮かぶことだろう。全体的にチルな雰囲気が漂う、ボサノバテイストのサウンドとも親和性が高い。なかでも、〈毛羽立ったブランケット いつもの指定席〉は、彼女と愛猫の距離感がわかりやすく歌われた一節に。歌詞の一部を引用すれば、彼らはまさしく〈絶妙な距離で 通じ合える関係〉にあるのだと思われる。