吉田凜音、初の作詞作曲で深まった音楽への解釈 「Fukaseさんとだったからこそ折れずにやれた」

吉田凜音、自作曲で深まる音楽の解釈

いろんな角度で楽曲の良さが伝われば 

ーー制服といえば、歌詞に〈脱ぎ去った制服〉という一節が出てくる2曲目の「MU」は、軽快なフューチャーハウスに仕上がっていますね。

吉田:これまで音楽をいろいろやってきた中で、2018年は、歌とダンスとラップをやっていきたいとすごく強く思った一年だったんです。なので、そういう曲をやりたいということで、ケンモチ(ヒデフミ)さんにダンスチューンを作ってもらったんです。で、(バクバクドキンの)YUIさんに歌詞を書いてもらって。

ーー歌詞にはどのような印象を受けましたか?

吉田:新しい世界に飛び込んでいく歌詞で、ダンサブルな曲調にハマっているなって思いました。間奏はポップな感じというか、パーティーみたいな感じというか、「未来に向かって行くぞ!」みたいな感じになっていて。新世界が開かれていくような曲調に歌詞がすごくハマっていて、かっこいい曲になったなって思います。

ーーブラックホール並みに何でも吸収しちゃいたいという、好奇心旺盛な女の子を描いていますが、ご自身と重なる部分も多いのでは?

吉田:そうですね。私も実際、コーヒー飲めないし(笑)。あと、私もブラックホール並みに好奇心旺盛だと思います。今回の作詞作曲もそうだけど、基本的にやりたいことがあればどんどんやっていくタイプだし、知らないことがあったらちゃんと聞くタイプだし。結構この歌詞のまんまですね。

ーータイトルは「MU」と書いて「ムー」と読むそうですが、その由来は?

吉田:YUIさんが、ムー大陸から取ってきたと言ってました。なぜムー大陸なのかはわからないんですけど(笑)。でも、ムー大陸のミステリアスな感じとかブラックホールの神秘的な感じが、未体験なものを求めていく好奇心と重なっているのかなって解釈してます。アドベンチャーな感じがあるというか。

吉田凜音 - MU / RINNE YOSHIDA - MU [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

ーー3曲目の「Tea for Two」は、90年代のニュージャックスウィングを想起させるサビの味付けが印象的なナンバーでした。

吉田:illicit tsuboiさんのミックスで、コレもすごくかっこいい音になってます。ケンモチさんのビートとは真逆な感じで、体の中からどんどん乗ってくるような曲になったんじゃないかなって思います。

ーー歌詞はかけがえのない友達との友情を描いていますね。

吉田:これは「#film」の延長にある曲だなって思っていて。「#film」は仲の良い友達との2人の関係性を表現した曲ですけど、「Tea for Two」は「#film」に出てくる女の子と共に過ごして無敵になっていくような感じ。「私たち、繋がってるよね!」「2人一緒にいれば無敵だろ!」という感じがとっても詰まっている曲だなと思っています。

ーー3月に『バイバイJKバイブスアゲてこ~↑↑↑ツアー』が控えていますが、どんなものにしたいと思っていますか?

吉田:前回の『Find your #film』ツアーのファイナルは、男の子2人と女の子2人、計4人のバックダンサーでライブをやったんですけど、その子たちとまた3月のツアーを回るんです。今年は歌や音源だけではなく、ダンスも追求していきたいんです。ダンスと歌とラップをライブパフォーマンスで表現することによって、いろんな角度で楽曲の良さが伝わればいいなって思っているので、そういう部分を強めて3月のツアーに挑みたいなと思ってます。

ーー昨年夏にアルバム『SEVENTEEN』を携えて初のワンマンツアーを行いましたが、それ以降、ライブに向かう姿勢に変化はありますか?

吉田:基本的に「やったるぞー!」みたいな気持ちでライブに臨んでますね。

ーーライブはあまり緊張しないタイプですか?

吉田:ステージに上がったら「楽しい」が勝っちゃうのであまり緊張はしないですね。始まる前の「5分押しでーす」っていう5分とかが毎回緊張(笑)。ステージの袖でスタンバイしてるときが緊張のピークです(笑)。

ーーその緊張を和らげる方法は?

吉田:背中を思いきりダンサーさんに叩いてもらうんです。「バン!」って。で、私も4人の背中を叩くっていう。それが恒例になってきました。要は気合い入れですね。叩かれると安心するし、「行ってこい!」感ももらえるし、ステージに思いきり飛び出せます。

ーー2019年が始まって1カ月あまり経ちましたが、最後に、吉田凜音の2019年の目標を教えてください。

吉田:2018年はいろんな場所でライブができたんですけど、2019年も引き続きいろんな場所でたくさんのライブをしていきたいです。インストアもやりたいし、フェスにも出たい。

ーー作詞作曲は?

吉田:それもやっていきたいです。今回はFukase さんにアドバイスをもらってやりましたけど、教わったことを活かしつつ、なるべく自力でやっていきたい。最初から最後まで自力で作詞作曲をする。それも目標のひとつですね。

ーープライベートで今年やりたいことはなんですか?

吉田:高校を卒業して大人に一歩近づくということで……海外旅行に行きたいです。海外は台湾しかないんです。中2のときにライブで1回行ったきりなので、今度はプライベートで海外に行きたいです。

ーー行きたい国は?

吉田:そうだなぁ……動物がいっぱいいるところ!(笑)。

ーー海外で動物となると……アフリカとか?(笑)。

吉田:アフリカ、いいですね(笑)。どこでもいいですけど、野生の動物とかがいるところに行ってみたい。そのための休みをもらえるよう、今年は頑張ろうと思います!

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(取材・文=猪又孝/写真=林直幸)

吉田凜音『#film』

■リリース情報
シングル『#film』
2月13日(水)発売
<収録曲>
M1. #film
M2. MU
M3. Tea for Two
生産限定#FR2コラボカメラ盤  ¥2,000(税抜き) 
通常盤 ¥1,200(税抜き)

■ライブ情報
『高校生ラストワンマンライブツアー― バイバイJKバイブスアゲてこ~↑↑↑ツアー ―』
2019年3月20日(水) 大阪FanJ twice 18:30/19:00
2019年3月22日(金) 名古屋ell FIT ALL 18:30/19:00
2019年3月27日(水) 渋谷WWX 18:15/19:00
オールスタンディング ¥3,500
一般発売 2月16日(土)
チケット詳細はこちら

吉田凜音 オフィシャルHP

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