一青窈「ハナミズキ」はなぜ長く愛される名曲に? 『Mステ』出演を機に考える

 ほぼピアノのみで進んでいくイントロからBメロ、穏やかなストリングスを導入したサビ……と、1番はシンプルな構成。しかし2番では、打ち込みを利かせたアレンジでどこか不穏な空気を漂わせている。また、ジメッとした湿度のあるサウンドは〈夏は暑すぎて/僕から気持ちは重すぎて〉という一節をよりリアルに浮かび上がらせている。そして、サビに入ると、光が差したような開けたアレンジへと変化。クライマックスの大サビでは壮大なストリングスが鳴り響き、希望へ向かう動線を作っていく。こうしたさりげないアレンジの妙によって、聴き手は楽曲にのめり込み、気づいたらそれぞれの“君”を思い浮かべているのではないだろうか。

 長きにわたって万人に愛され続ける「ハナミズキ」。今後も様々なアーティストたちに歌い継がれ、名曲として聴かれ続けることだろう。『ミュージックステーション』で一青のパフォーマンスを見ながら、改めて同曲の良さを考えてみるのはいかがだろうか。

(文=北村奈都樹)

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