折坂悠太、崎山蒼志、須田景凪……2019年に飛躍が期待できる男性SSW

 2019年最初の「本日、フラゲ日!」は、特別篇として、今年注目の男性アーティスト5名をピックアップ。星野源、米津玄師などのブレイクにより、“バンド(およびグループ)から男性ソロの時代へ”という大きな流れが生まれた現在の音楽シーン。折坂悠太、崎山蒼志など、2019年に飛躍が期待できるアーティストの作品をいち早くチェックしてほしい。

折坂悠太『平成』

 2018年秋にリリースしたアルバム『平成』によって、瞬く間に注目度を上げた折坂悠太は、平成元年生まれのシンガーソングライター。幼少期をロシアやイランで過ごし、千葉県に移り住んだ後、2013年からギターの弾き語りでライブ活動をスタート。ブルース、フォークなどの要素をナチュラルに含ませた楽曲、現行のヒップホップやR&Bのテイストを織り交ぜたトラック、そして、エキゾチックな叙情性を感じさせるボーカルは、宇多田ヒカル、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)などからも高く評価されている。ルーツミュージックに根差しつつ、音楽シーンの最前線にもアジャストした彼の音楽は、年号が変わる2019年以降、さらに強い存在感を示すことになるだろう。

折坂悠太 – 平成 (Official Music Video)

崎山蒼志『いつかみた国』

 2002年生まれ静岡県浜松市在住のシンガーソングライター、崎山蒼志。小学6年生のときに作詞作曲をはじめ、昨年5月にバラエティ番組『日村がゆく』(AbemaTV)の企画『高校生フォークソングGP』に出演し、フォーク、ブルースの風味を濃密に反映させた楽曲、そして、卓越したギタープレイと凛とした鋭さを感じさせるボーカルによって大きな反響を呼んだ(岸田繁、川谷絵音も大絶賛!)。12月にリリースされた『いつかみた国』収録の「国」を聴けば、そのポテンシャルの高さを実感できるはず。アコギの弾き語りで、日常のリアルな感情と神話的なスケール感を結びつけるセンスは、現在の音楽シーンのなかでも完全に際立っている。その天賦の才を大切に育んでほしいと切に願う。

「国」Music Video

須田景凪『Quote』

 2013年より“バルーン”名義でニコニコ動画にてボカロPとしての活動を開始し、「シャルル」「雨とぺトラ」「レディーレ」と続々にヒット曲を投稿。自身の曲を自ら歌うセルフカバーも注目を集め、「シャルル」のセルフカバーはYouTubeで2,000万回再生(2019年1月1日現在)を突破するなど圧倒的な支持を獲得している須田景凪が2019年、ソロアーティストとして本格的なスタートを切る。最初のアクションは1月16日にリリースされる1st EP『teeter』。緻密な構築美と大胆不敵なアイデアを同居させたサウンド、高い中毒性を備えたメロディライン、心地よい引っかかりと生々しい感情表現がひとつになったボーカルなど、本作には彼の音楽的な特徴がしっかりと刻み込まれている。2020年代のシーンの中心は彼かもしれない……とまで思わせてくれるニューカマーだ。

シャルル/バルーン(self cover)

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