KAT-TUN、充電期間とその後の姿から伝わったこと 点と点つないだ密着ドキュメンタリー第4回

We are KAT-TUN

 充電期間中の彼らの仕事ぶりは目を見張るものがあった。しばらく姿が見えなくなるのではないかという不安をよそに、むしろ各々がこれまでに輪をかけて仕事に打ち込むことで充電していた。ファンとして思いのほか忙しく過ごしたことを覚えている。

 “新たな船出”、“再始動”とは簡単に言い表せられるが、2016年5月にデビュー10年という節目を迎えながら充電を選んだ彼ら。充電期間をKAT-TUNとしての活動につなげるために必要な時間だったと思える形で戻ってきてくれたことに感謝しかない。相変わらず大きなステージに立ち続けてくれること。広い東京ドームをたった3人の力でファンを集め、楽しい時間を過ごさせてくれること。

 300日密着した全ての映像を観ることは叶わなかったが、今回の映像では意外性よりも、これまで見てきた彼らの言動やパフォーマンスの、点と点をつなぐような、ある種確認作業のようでもあった。デビュー前から型破りではあったが、年齢を重ねてもなお汗をかき手を抜かない彼らの姿があった。

 繋いだ手を大きく挙げ「We are KAT-TUN」と叫ぶライブのラストまでに、どれだけの努力、熱意、時間を注いでくれたのかを思うと、次回会場で叫ぶときにはより一層力が入りそうだ。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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