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クイーンのDNAは時代を越えて受け継がれる 岡崎体育、ビッケブランカら日本アーティストへの影響

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 映画『ボヘミアン・ラプソディ』の勢いが止まらない。本作は70年代にイギリスで結成され、伝説のバンドとして音楽史にその名を残すクイーンと、フロントマンを務めた故フレディ・マーキュリーの生き様を描いた伝記ドラマ。12月3日時点で全世界累計興行収入5億ドルを突破しており、日本国内の成績としても12月1日には世界第3位にランクインしたと報じられた(参考:『ボヘミアン・ラプソディ』超ヒット、全世界で5億ドル突破へ ― 日本、海外興収第3位にランクイン)。極めて関心が高いのがわかる。もとより日本での人気は高いバンドであったが、劇場に駆けつける観客は往年のファンのみならず、本作で初めてクイーンの楽曲に触れたという若者にも広がっており、まさに世代を超え“クイーン旋風”が巻き起こっていると言っていい。一方でクイーンというバンドは、現在J-POPシーンで活躍するアーティストにも根強い影響を与えてきた存在だ。ここではそんなクイーンのエッセンスが感じられるアーティストをご紹介しよう。

岡崎体育

岡崎体育「FRIENDS」Music Video

 先日放映されたNHK総合の音楽番組『SONGS』での「クイーン特集」にも出演した岡崎体育。クイーンのドラマーであるロジャー・テイラーの追っかけをしていたという筋金入りのクイーンファンだった母の影響で、岡崎は幼少期よりその楽曲に親しんでいたという。持ち味でもある打ち込み主体のサウンドメイクこそクイーンとは真逆にも思えるが、本人が番組中で語っていたように“Aメロ→Bメロ→サビ”のような“型”にとらわれない楽曲構成にはクイーンらしさがにじむ。たとえば映画のタイトルにもなったクイーンの「Bohemian Rhapsody」はオペラやバラード、ロックと1曲の間にさまざまな表情を見せる曲として知られているが、岡崎の1stアルバム『BASIN TECHNO』収録の「FRIENDS」は、ほのぼのとしたテクノポップが一転激しいトランスに移行する異色の楽曲。幼い頃より耳に馴染んだクイーンの音楽が発露した瞬間だったのではと想像する。

ビッケブランカ

ビッケブランカ / 『Slave of Love』(official music video)

 先日1年4カ月ぶりとなる2ndアルバム『wizard』をリリースしたばかりのビッケブランカも、大いにクイーンの影響が感じられるアーティストだ。特に顕著なのが、メジャー移籍後初のミニアルバムのタイトルリード曲だった「Slave of Love」。軽快なピアノをベースに徐々に盛り上がりを見せていく演劇的なアレンジしかり、特有のファルセットボイスを駆使したコーラスワークしかり、「Killer Queen」や「Bohemian Rhapsody」に多大な影響を受けたことがうかがえる。最新アルバム収録曲「Winter Beat」でも、イントロのシンフォニックサウンドから流麗なピアノへと軽快に曲が進行しつつ、〈間違ってしくじって〉というDメロパートで曲調が変わって一気にドラマティックな展開になるなど、時代を越えて受け継がれるクイーンのDNAを感じられる。また、現在放送中のドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の挿入歌としてもオンエア中の「まっしろ」など、ピアノを主体にした美メロバラードはビッケブランカの得意とするところでもあり、ここにも楽曲の多くをピアノで作曲したフレディのソングライティングの手法と通じる部分がである。ミュージカル仕立ての遊び心あふれるMVなどは、もはや言わずもがな。先人たちの優れた音楽を柔軟に吸収しオリジナリティへと昇華していくスタイルこそ、ビッケブランカの真骨頂。クイーンと世代を超えて共鳴したアーティストであると言えよう。

      

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