Boy Pablo、Yumi Zouma……高橋芳朗が選ぶ、秋晴れに映えるさわやかなギターポップ8選

Summer Soul『I Feel Love』

 韓国で生まれて現在はマレーシアを拠点に活動する19歳のシンガーソングライター/プロデューサー、Jang EunsungによるソロプロジェクトになるSummer Soulのニューシングル『I Feel Love』。メランコリックな儚さはどちらかというとドリームポップ/チルアウト方面で支持されることになりそうですが、このキュートなたたずまいはギターポップ好きの需要にもばっちり応えてくれるはず。Jangの声に魅了された方は、前シングルの『How Beautiful』、Charming Lipsとコラボした「Kill Your Darling」などもぜひチェックしてみてください。

Summer Soul - I Feel Love
Charming Lips & Summer Soul - Kill Your Darling
Tungz『Fruit』

 最後はブリストル出身の4人組、Tungzのニューシングル『Fruit』を。これはKindnessあたりを想起させるベイパーウェイブの流れを汲んだディスコサウンドでギターポップとして当欄で取り上げるのには多少の逡巡もありましたが、彼らも先述のVanillaroma同様、ブラックミュージックの影響を受けた英国産80'sギターポップに共通する魅力を持ったバンドだと思います。ファンキーでいてこの爽やかな透明感、好事家の皆さんならまちがいなく許容範囲内かと。

Tungz - Fruit

■高橋芳朗
1969年生まれ。東京都港区出身。ヒップホップ誌『blast』の編集を経て、2002年からフリーの音楽ジャーナリストに。Eminem、JAY-Z、カニエ・ウェスト、Beastie Boysらのオフィシャル取材の傍ら、マイケル・ジャクソンや星野源などライナーノーツも多数執筆。共著に『ブラスト公論 誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない』や 『R&B馬鹿リリック大行進~本当はウットリできない海外R&B歌詞の世界~』など。2011年からは活動の場をラジオに広げ、『高橋芳朗 HAPPY SAD』『高橋芳朗 星影JUKEBOX』『ザ・トップ5』(すべてTBSラジオ)などでパーソナリティーを担当。現在はTBSラジオの昼ワイド『ジェーン・スー 生活は踊る』の選曲も手掛けている。

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